プロローグ編072/8月24日/【的藤 璃桜】、【パフォリス・デビュー】
「♪ハッピー バースデー トゥー ユー
ハッピー バースデー トゥー ユー
ハッピー バースデー ディア 【璃桜ちゃん】
ハッピー バースデー トゥー ユー
はい、もう一回。
ハッピー バースデー トゥー ユー
ハッピー バースデー トゥー ユー
ハッピー バースデー ディア 【璃桜ちゃん】
ハッピー バースデー トゥー ユー♪」
5人の少女の中で【的藤 璃桜】が最初に13歳になる。
彼女の誕生日は、8月24日。
と、同時に彼女の【パフォリス・デビュー】の日でもある。
誕生会の後、【咲穂】が【璃桜】に声をかける。
【咲穂】は、
「私が目をかけた子の中で【璃桜】、あんたが最初に【デビュー日】を迎えた。
先陣を切るのはあんただよ。
あんたが他の子達の道しるべになるんだ。
それはあんたが一番お姉さんなんだからだよ。
わかってるね?」
と言った。
【璃桜】は、
「うん。
ボクが一番乗りだね。
それは解ってる。
それで今日は何をすれば良いのかな?」
と聞いた。
「それを考えるのがあんたの仕事なんだよ。
それ自体が、【パフォリス】の【表現】なんだ。
今日のデビュー日をどう、世間に伝えるか?
それをあんた自身がプロデュースするんだ。
誕生会を午前中に開かせたのは、午後にあんたの【デビュー日】の【パフォーマンスタイム】を作るためだ。
いいかい?
【パフォリス】の【デビュー日】と【引退の日】は一生に1回なんだ。
【引退】自体は、途中で引退して再デビューしてから引退し直すと言う事もあるけど、【デビュー日】だけは一生に一回なんだ。
今日、この日を最高の日にするかしないかはあんた次第さ。
で、当然、何か考えて居るんだろ?」
「まぁ、一応・・・」
「何が一応だい。
しゃんとしな、しゃんと。
あんたのこれからの活動にも影響するんだからね。
デビュー日がパッとしないとその後の活動もしばらくはパッとしないもんだよ。
そうなると出遅れるんだ。
あんた達は大会を飛び級していかなきゃならないんだ。
それを自覚しな。
聞いてやるから、言ってみな。
これから、あんたはどう【パフォーマンス】するんだい?」
「う、うん・・・
それは、ボクはこれから、【リアル・アニメーションプロジェクト】の【第1期アクター】と、
【ルック・スタチュー】、
【イグジスター・トレーナー】、
この3本柱でやろうと思って居るんだ。
この中で、今日何とかなりそうなのは、
【ルック・スタチュー】、
【イグジスター・トレーナー】、
の2つ。
【リアル・アニメーションプロジェクト】は、会社側との連携を組まないといけないから、今日何とか出来るものじゃない。
でも、今日に向けて、【イグジスター】を育ててきたんだ。
その【イグジスター】達を【ルック・スタチュー】で【立像】にして、【イグジスター】と共に並べておく。
そして、突然、【立像】だと思っていた【イグジスター】が動き出すって言う演出を考えているんだけどどうかな」
「なるほど・・・
本物と立像を並べて配置して突然、その一部が動き出すって演出だね。
良いかも知れないね。
流れはそれで良いと思う。
で、関係各所への連絡はしたのかい?」
「それがよくわからなくて・・・
どう連絡をしたら良いのか・・・」
「そう言う事は早くいいな。
私が手配するから。
あんたは連絡を入れたい所とかリストアップしな。
このままじゃ、あんた、デビュー出来ないよ。
発表する場を整えるのは基本中の基本だ。
私のやり方を見て、今後は自分でする様にするんだ。
手配なんかも含めて全部が、【パフォリス】の【表現】だ。
それより、時間がない。
とっととリストアップしな。
まとまった所から連絡入れて行くから」
「あ、ありがと」
「お礼を言ってる間にやんな。
お礼は後でいいから」
「はい」
と言う感じで慌ただしいデビューとなったのだった。




