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【思い出─流れ星─】【横顔】
【思い出─流れ星─】
幼き日の思い出
ふとよみがえる
家族と夜の散歩に出て
線路の先の夜空に
流れ星一つ
筋を残して消えた
願う間もなき
瞬きの光景
でもその時に強く
わたしの脳裏に刻まれた
あれから
長い年月が過ぎても
今でも変わらずに
家族と流れ星は──
わたしの心に宿る
【横顔】
藤の花垂れて 風に舞い
白紫の彩り 夢のように香り立ち
想いをつなぐ指先を そっと重ねれば
微笑むきみの横顔に 五月揺れる光の花
藤棚の影 ふたりの姿を包み
沈黙のなかに やさしい時が流れる
きみの瞳に映る空は どこまでも澄んでいて
その深さに 私はそっと沈んでゆく




