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【水底から手を伸ばして】

暗く重い水底から

手を伸ばす

陽光と月光の乱紋を

ひとつずつ ひとつずつ

飲み込むように集めていく


すべては

この水牢から抜け出し

復讐を果たすため


忘れられるはずがない

この憎悪

果たさずにはいられない

この恨み


だから──

幾千の時が流れても

私は光の魔力と熱を

体内に蓄え続ける


私は罪など犯していない

ただ『魔女』であるという理由で

ありもしない罪を着せられ

この水牢に封じられた


そう……

私を閉じ込めた奴

あの冷たい眼差しと

わずかな冷笑


水よりも冷たい

あの男の顔は

決して忘れない


それに私は死なない

水の中でも息ができる

魔女だから





さらに時は過ぎ──

ついにその時が訪れた


全身を満ちる光の魔力

満ちて満ちて 溢れている


両手を水面に突き上げ

怒りとともに

魔力を解き放つ


水牢は光の奔流に

あっけなく砕け散った


あハは アはハ

私の不死 私の執念

私の魔女としての力

それを知らなかった

人間たちよ

お前たちは甘かった


私の勝ちだ


さあ 過去へ戻ろう

あの男を探し出し

不死にして 拷問し

復讐を成し遂げよう


もちろん──

恋人も 家族も 友人も

上司も 後輩も

あの男に関わる者すべてを

捕らえて

目の前で壊してやろう


原形が留めないほどに


あハは アはハ

この先のことを思うと

なんて愉快だろう

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