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魔王が必要な世界  作者: おてらのもみじ
平和な日常
3/5

晩ごはんでの事

  しばらくして姉は料理を運んできた。

  今晩のご飯はキノコづくしである。


 姉「ふっふ~ん、さぁ頂きましょう!」


  キノコが多く取れたためか機嫌がよさそうだ

  しかし、弟は何ともいえない顔をしている。

 

 弟「お姉ちゃん、見たことないキノコがあるね」


 姉「美味しそうでしょ~?いつもより少し奥に

   行った時に見つけたの!」


 弟「キノコって見分けるの難しいんだよね?

   大丈夫なの?」


 姉「大丈夫よ!私も取るとき口にしたけど

   何ともなかったわ。それに美味しいの!」


 弟「ふーん、じゃあ大丈夫なんだね。

   じゃあ、いただきま~す!」


   モグモグ


 弟「あー、これ美味しい!」


 姉「でしょう?」


 弟「うん、お姉ちゃんには悪いけど

   最近同じキノコばかりでちょっと

   飽きてきてたんだよね。」


 姉「う…、ゴメンね。行ける範囲だと同じ物

   ばっかりになっちゃうの。」


 弟「あ、違うよ!お姉ちゃんのおかげで

   お母さん達がいなくても暮らして

   いけるんだもん!ありがとう。」


 姉「あははっ、改めて言われると照れるよ。」


 弟「んーん、本当にありがとう。

   でもヨセミテ草見つけたら取ってきてね!」


 姉「そうね、私も好きだから頑張ってみるわ。」


 弟「そういえば、もう15年経っちゃうよね?

   元気にしてるのかなぁ…」


 姉「ん~、さすがに帰ってきてもいいのにね

   村長は知ってるみたいだけど。

   連絡取れてるみたいだから元気でしょ」


  村長は村一番の魔法の使い手である。

  その村長だけが通信魔法を使えるという。

  昔、村が災害に襲われたときに村人の

  避難のために使われた事があるみたいだ。


 姉「村長にヨセミテ草の事も生えてそうな

   場所も兼ねて聞いてみようかしら。」


 弟「村長さん物知りだもんね!

   わ~、楽しみだなぁ!」


 姉「はいはい、じゃあご飯食べちゃってね。」


 弟「はーい!」


  姉にとって弟の存在は心の支えになっている。

  両親が突然いなくなったため生活するにも

  大変だったからだ。


     この子のために頑張れる


  両親にはいつか会って問い詰めてやろう、

  魔法が開花した今、結界の外の世界にも

  出て行こうとも思っていた。


 姉「さて、ご飯も食べたし早めに寝なさいね!」


 弟「うん、おやすみなさい!」


  明日は村長の所に行こうと決めて

  寝床についた。

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