一話 精霊契約者
初投稿の趣味全開、やる気なし投稿です。
それでもよければお付き合いください。
それは、学校終わり。コンビニでも寄って帰るかなどと思っていると、急に頭の中に声が響いた。
君は精霊を信じるかい?
「…精霊だろうがなんだろうがどうだっていい。」
へえ?君のような全く興味を示さない人間は初めてだよ
「何が言いたい、用がないから俺は行くぞ」
まあ待ちなよ。君にも何かしら叶えたいことがあるんじゃない?
「ハッ。笑わせるな。今更叶えたいのとなんてねえよ」
んー、思ったよりいい『性格』してるねえ、やっぱり君は面白い
「僕が直に出よう」
ゾクッッッッッッッッッッ
「…お前、何者だ」
凄まじい気配を感じる。これは素人でもわかる、明らかに生物としての格が違う
「んー、正体を明かしてもいいけど今じゃない。」
「何者かもわからねえやつの願いなんて聞かねえよ」
何がしたいんだ、こいつは。
「先に自己紹介しておくと、僕の名はアオだ。それ以上でもそれ以下でもない。そして、要件っていうのは精霊と契約して戦ってくれないかい?」
何を言ってるんだこいつ
「意味がわからん。」
「そうだね、順を追って話そう」
そして俺は奴から長々と説明を聞かされた。
要約すると、
曰く、精霊と契約して|黒刻獣《ボイド・ビース
ト》と呼ばれる害獣(?)を駆逐すること。
曰く、他の精霊契約者を倒すこと。この2つが目的らしい。
「何故このような大戦を起こしている?そして何故俺をその戦争に巻き込もうとしているんだ?」
「2つ目の質問は勘だよ。君は面白そうな精霊契約者になりそうだからね」
「じゃあ1つ目はなんだ。」
「悪いけど、それは言えないね。いくら僕が規格外だとしても彼奴等の決めた縛りには逆らえないんだよね」
「縛り?何だそれは」
「残念ながらそれも言えないね。そのへんのことはうるさいんだよ」
「もし、だ。」
「ここで俺が断ったらどうする?」
「君の僕に関する記憶の一切を封印するか、この世から消すよ。」
へえ。俺にはデメリットしかないな。
「最後の質問だ。」
「もう終わるのかい?もっと聞いてくれてもい
いんだぜ?」
「これ以上聞くことがないからな。」
「そんなこと言うなよ、例えば僕のプロフとかさ?」
「興味ない。」
即答してやった。
「即答はないでしょ?泣くよ?」
これ以上話しているとキレそうだ。
「その戦争に参加する報酬はなんだ?」
「なんのかんの言いつつ気になるんじゃん。報酬は順位によって変わる。」
「順位?それは何で変動するんだ?」
「順位は2つある。そのうちの片方は世界から精霊契約者を追放した人数、もう1つは黒刻獣を討伐し、得るポイントの数だよ。」
「で、報酬は?」
「焦らない焦らない。報酬は上位5%とかで区切られてるんだけど、精霊得点数と顕現世界の樹玉をもらえる。」
「何だこのややこしい固有名詞は。」
「説明するからさ〜。めんどくさいから略すとEPは精霊の力、つまり異能なんかを強化するためにある感じだね。樹玉は独自構築精霊世界を作るために消費するものだね。ちなみに他の名詞の略は、プレイヤー、ビーストって感じだね」
「ざ・わん・わーるど?何だそれは。」
奴は唐突に質問してきた。
「今までどうして精霊の存在が世界にバレてないと思う?」
どうして?そりゃ…
「バラす人間がいなかったからか?」
「うん、それもあるよ。君はまだ見たことがないだろうけど精霊力を使ったあとの土地は荒れるよ?そんな中でどうやってバレずに済ませようっていうのさ?」
「ゲームや漫画みたいな話だが、「いや、そもそも精霊の存在自体ゲームや漫画レベルでしょ」別世界や、異空間で闘ってるってわけか?」
「だいせーいかーい。だから樹玉は必須なんだよ。」
「もし、樹玉がなくなったらどうなる?」
「樹玉がなくなると、せかいを構築できなくなる。でも、相手側から引きずり込まれることはあるよ。」
「つまり、ビースト狩りができなくなるわけか?」
「御名答。ちなみにビーストにもランク付されているからね。Aランクのビーストなんかはプレイヤー100人でかかっても殺れないだろうね。」
「おいおい、ビースト強すぎねえか?」
「でも、戦況をひっくり返す人物はどこにでもいるものだよ。さて、答えを聞かせてもらおうか?」
答えは決まった…いや、決まっていた
「やってやるよ。この世界に退屈してたんだ。」
「いいねえ。そういうの好きだよ?じゃあ、精霊を呼ぼう」
『我らの魂を糧に顕現せよ、精霊』
ズズズズズ………
なにもない空間から、薄い蒼色の魂(?)みたいなものが這い出してきた
「君ならあの世界も変えてくれると思うよ。期待してる。あまり僕を失望させるなよ?」
そして、そいつは俺の胸の中に入ってくる。
「悪いがお前の期待に答える気はない」
自分の体に違和感を感じる。
「ふーん、ま、こっちはこっちでしっかりと楽しませてもらうさ。」
そんな声を聞いたが最後、俺の意識は途絶えた…
なかなか話が進む感じがしない…