表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
re.time  作者: 新屋はる
Repentance of the past
7/55

後悔交じりの思い

『このままでいいのかな…。』



不意にぼそりと呟いた。


呟いたところで、周囲に人の気配はなく、この声が誰かに届くわけでもない。

だから、尚更安心できた。


姉の存在を忘れるため、強がりながら過ごす裏側には、日に日に増していく後悔をどうにかせねばとの思いもあった。


だから、せめてもと思い、姉の健康をただ祈った。

何もできない自分が姉の荷物になっていることはわかっていた。

姉もあのことを引きずっているのではないか、と。



私が自立さえすれば姉は私のことで苦しまないで済む。



考えに考え付いたことがこれだった。



そんなことをしばらく考えていると、いつのまにか眠気に襲われていた。

冷気が体を冷やしていく。

その時、体温が少しづつ下がていくのを身をもって感じた。

次第に、その空気に自分自身が溶け込んでいくかのように思えてきた。

温かいコーヒーでも飲めば眠気は覚めるかもしれないが、寝てはならない理由もなかったので無駄金を払うことはやめた。


そして、この環境に身を委ねるかのように静かに目を閉じることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ