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re.time  作者: 新屋はる
First and last encounter
48/55

変化

冷静になってようやく理解出来たことがある。


それは、「普通ではない世界」のことだ。


私は「普通ではない世界」で、姉に謝罪することを誓った。自分自身や現実、過去にも向き合うことを誓った。

そして、過去のように姉と楽しく過ごしたいと思った。

その願いは、生への執着でもあった。


『普通ではない世界』


それは、この世界の支配者が私達を試していたのだ。

大切な人に会うことはできない。

そう気づいた後の反応を見ていたのだ。


事故から3年も眠り続けていた私は、助かる確率も日に日に下がっていた。

だが、私は心の底から生きたいと望んだ。


そんな私を助けるべく、「普通ではない世界」は私を試した。

生にかける思い相応の行動。

その全てを監視していた。


「普通ではない世界」


24時間で少しでも良い変化があるのなら私を生かそう、と。


過去を変えるべく、この世界で真っ先に姉を探した。

だが、姉に会えることはなく、過去を変えられないことも知った。

その後、想太さんとの出会いで、過去と同じ過ちを繰り返さないことを誓った。


ついに変われたのだ。

自分に向き合うことを避けてきた私が、自分に向き合いながら、誇れる私に変わろうとしていたのだ。


もし私が変わろうとしていなければ、今頃助かってはいなかっただろうし、最悪の結果で姉を苦しめ続けていただろう。


だが、微々たる私の変化に気づいたこの世界の支配者が、私に微笑んでくれたのだ。



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