表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
re.time  作者: 新屋はる
First and last encounter
29/55

珈琲2

自分の過去に向き合えているかととわれれば、即答で首を横に振るだろう。

そんな私が、まだ現実の世界に戻って良いわけがない。


『普通ではない世界』で何を学んできたのか。


きっと現実の世界でこの24時間を振り返った時、そう思うだろう。

最悪の場合、この件をきっかけに自分自身を追い詰めかねない。

そして、何よりこの世界でチャンスを与えてくれた人々に見せる顔がない。

自分と向き合うためにあるこの世界をそんな形で忘れたい記憶にはしたくなかった。


ならば、一つでも多く思い出を作ろうじゃないか。

想太さんといることで、より自分と向き合えるかもしれない。


この機会をどうしても逃したくなかった。

向き合う手段も浮かばない今、私はこれにかけるという選択肢しか残っていない。


最後の珈琲をゴクリと飲みきる。

珈琲独特の苦味が一気に流れた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ