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re.time  作者: 新屋はる
An unusual world
13/55

故郷

無我夢中で自宅に向かった。


街並みはどこか懐かしい。

最近立て続けにできた店や住宅街もなく、3年前の街並みの姿そのものだった。


もちろん3年前の世界に来たわけなのだから当たり前なのだけれど、それでも感動を覚えた。



今と比べても唯一変わらないことは、昔懐かしい故郷があることだけだった。

家までの坂を登ると町全体と港が見渡せる港も。

古くから、営業内容は変わりつつも、人々から愛され続けている店も。

こうして、古い趣のある街並みだけが残り続けていた。




そこで思い出した。

人の心は変わってしまうけれど、故郷や景色は変わらないという意味の歌を。

本当にその通りだと思った。

まるで、現代人に情景付きで伝えるべき言葉だとも思った。


故郷に比べて、自分はどれほど愚かな自分になってしまったことだろう。

この街ならではの自然に触れて育ったのに、私はろくな人間に育たなかった。

歌を通して、また自分の情けなさを痛感した。




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