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re.time  作者: 新屋はる
An unusual world
12/55

朝になればすぐに行動しようと思っていたが、案外疲れていたようで、予想以上に睡眠をとってしまった。

携帯電話の画面に表示された時間は8時だった。


この時点で『普通ではない世界』で過ごせる残りの時間は16時間を切っていた。


あと16時間で何ができるのだろう。

もしも会えなかったらどうすればいいのだろうか。

先回りのことを予想すると不安を隠せなくなった。


だが、こんなことを考えている時間もない。

なぜなら、残り16時間未満しかないからだ。

その時間で何かを成し遂げなければならない。

そんな衝動に駆られていた。


だから、走った。

ただただ走った。

まるで、我が身を捨てるかのように。



この時点で遅れをとっていたから、予め決めていた目的地へ一心不乱に足を回転させた。

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