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陸
しれっと投稿。お久し振りです。今、ルビの振り方再勉強中です(焦)
今、巷では白蕪はいくらだと問う様な熱量に、正恵は勿論回鈴も何を言われたのかと固まってしまう。
「失礼ながら、何と仰せに?」
内容が染みてもとても気軽に返せるはずのない問いに、内心舌打ちをしつつも回鈴はそう切り返す。
受ける蓮花はと見れば意外にも真剣な眼差しだ。
息を呑み回鈴が言葉を途切れさせる。
回鈴の顔色を見た蓮花は自戒するように頭を搔くと、肘掛けに行儀悪く身を預けぼやいた。
「不当に奪われた許婚を探し出したが、町の者として育っている者だから頑なでな。夫婦になるぞと言ってやってるのに諾と言わん。




