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去勢された未来  作者: かなえる
15/17

はじめからわかっていたこと

私が独自に証明した。

「新フェルマーの最終定理の証明」を

小説家になろうのホームページで発表しているので、

よかったら、みてください。

わかっていたんだ、はじめから。



私が、フェルマーの最終定理の証明をしたからといって、

あなたが、私を好きになってくれるなんてことはない

ということを



私が、あなたにふさわしいような容姿でないことも


私に お金や権力がないことも


何もかも

私には、足りないということもわかっていた




それなのに

そばにいるだけで、ドキドキして

見ることもできずに 緊張している。



私は、どうすればよかったのだろうか?



私には、何もないのに

他の人にはなくて

私にできたのは、フェルマーの最終定理を証明することだけだったのに




あなたは

私のために存在しているわけではないのは、わかっているけど、



私は、あなたを私のものにしたい 気持ちでいっぱいなのに

それが、不可能だと 知っている。





ただ、

何もできないまま

時間がすぎて、

あなたが、他の誰かを好きになるのを

黙ってみているしかない

自分が、

とても 悲しい。




なぜ、神様は、幸せだけでなく

悲しみを 与えようとするのだろうか?




いくら頑張ったとしても

どうにもならないことがあるのは知っている。



我慢なら

いくらでもしてやる。




努力だっていくらでもできる。




だけど、

一番ほしいものが

どんなに努力しても 手に入れられない

という

残酷な現実を

私にどうしろというのだろう?




まるで

私に 自分自身を否定させて

存在価値のないように 思わせてしまう。



憎くて

悔しくて

悲しくて

どうしようもできない。




私は、あなたに

すごいなんておもってほしいわけではない。



私は、あなたに好かれたいだけなのに

愛してほしいだけなのに




フェルマーの最終定理を証明するみたいな

いらない能力なんて

必要なかったのに




その代わりに

あなたに好きになってもらえるような自分になりたかった






努力とか 意味ない現実もある。

努力で手に入れられないものもある。


挫折なんてたくさんしてきたのに

これ以上、

何を学べというのだろうか?

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