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愛が終わる

前回の話で主人公が扉を開けた場合

のお話ですので前回までの話を見てないと全くわかりません

出来れば読み終わった方のみご覧下さい







僕は扉を...開けようとした

だが扉には鍵が掛かっていたので僕は思わず...

回して...開けてしまった


ガチャン!


という鉄の音は...聞こえてしまった




「どこに行くの?正道君...」


僕の背後から声がする

この声は...愛のものだった


声に気づくと同時に僕の首元には何かが当たっていた


「やっぱり、貴方も私を置いていくのね...まだ寝ていると思ったのに...


怖がってるね...

大丈夫、私にはわかるよ

貴方の気持ちが。

本を読んで勉強したんだもん

逃げたくて逃げたくて仕方ないって思ってる

わかってる

でも...私が貴方のその心を塗り替えてあげるね

私が居ないと、どうしようもない!ってくらいにしてあげるね!!」



僕の首元には


果物ナイフが突きつけられているのが見えた


「貴方のその恐怖を全て私への愛に変えてあげるからね!」















僕は、いつか誰かがこの異変に気づいて助けに来てくれると思っていた

彼女の行為に叫ぶことがあった

本当に人の絶叫と自分ですら疑うレベルだった

なのに、近所の人は疑問にすら思ってくれないのだろうか


僕は...いつまで...














目が覚めると食事が用意されている

縛られている僕は彼女に食べさせられている


食事が終わると

拷問が始まる


快感と暴力の拷問


飴と鞭のような




「貴方が...正道君が...縛らてなんかいなくても...私を求てくれるように...そんな身体にしてあげるから...」

彼女の顔は悦に浸っていた

僕にとっては、その顔はおぞましく見えた













僕は嘘をついた

もう、君なしでは生きていけないと...

彼女は喜び、僕を縛っていた縄を解いてくれた


今、僕と彼女はベットに寝ている


彼女が寝た隙に逃げ出すんだ




彼女の息遣いが一定になった

多分、寝たのだろう


僕は急いで玄関へと向かった



暗闇の中で前がハッキリと見えない



そうだ...鍵が掛かっていたんだ

ゆっくりと...ゆっくりと回して...


ガチャ...


小さな音は鳴ったけれど大丈夫

まだ彼女は来ていなようだ

走って逃げれば大丈夫だ



僕は思いっきり玄関のドアを開けた

ドアの隙間から夜の月の光が差し込んでくる

僕にとって希望の...




ガン!!




扉は少ししか開かなかった


チェーン...

嘘だ...


この前まで付いてなかったのに...




そんな事を考えていると背後から

足音が聞こえた...


しまった...振り返ると





彼女が何かを持って振り上げていた

その何かは僕の頭に当たった




「やっぱり、生きていると裏切るんだね...」





僕は何度も何度も何度も硬い何かで頭を殴られた


動くことすら出来なくなった僕に最後は...ナイフを刺した




「大丈夫...死んでいても...正道君の事を愛しているからね...」












僕はその言葉を最後に...目を覚ますことはなかった

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