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仲間入り

投稿が遅くなってすみません。(><)


気まぐれで書いているので遅くなりました。


 朝、目が覚めてカーテン越しに空を見上げるとそこには雲一つない青空が広がっていた。


空が晴れていると気分も良いものだ。


そのせいか今日はいつもより早くお弁当ができた。


なぜお弁当を作るのかと言うと、週に一度送られてくる仕送りで毎日食堂で食べてしまうと、すぐにお金がなくなってしまうからだ。


だからお昼はお金のかかる食堂ではなく、お弁当を食べている。


 Eクラスに入ると、立上の席で朱鷺戸と立上が話していた。



藤「2人ともおはよう」


立「おはよう藤原君」

朱「…………」



朱鷺戸のテンションが異様に低いので、俺は立上に小さな声で訳を聞いた。



藤「なぁ、朱鷺戸はどうしたんだ?」



立上の後ろの席を借りて座ってから、こそっと質問した。



立「私も今朝初めて知ったんだけど、Aクラスでメールの件でからかわれたんだって」



俺達はそっと聞こえないように話していたつもりだったが、朱鷺戸には聞こえていたらしい。


バンと机を叩いて凄い勢いで言った。


朱「そうよ!! まったく、私の高校生活どうしてくれるのよ!! あのメールのせいで千明とかの女子からからかわれるし、男子からは何故か睨まれるし……。 とにかく! Aクラスに戻れなくなっちゃったじゃない!!」


立「ま、まぁ結ちゃん一旦落ち着こうよ。 他にも話すことあるんでしょ?」



ハァと朱鷺戸はため息をついて話し始めた。



朱「私達の活動が風紀委員にバレ始めたの。 まぁもっと具体的に言うと感付き始めたってとこね」


藤「もしかして昨日の……」


朱「そうよ。 昨日の女子寮潜入ミッションで藤原君が女子寮に入るところを風紀委員の子に見られてしまったの」


藤「ちょっとまて、それって学校の大問題にならないか? ストーカーとやってること変わらないし……」


朱「ならないわ。 この学校では、女子の誰かの許可があれば男子は女子寮に入れるのよ」


藤「じゃあ、そんなに問題にならないんじゃない?」


朱「ハァ、分かってないわね。 藤原君は今年入ってきた外部生。 その外部生が入ってきて1ヶ月で女子寮に立ち入ったとなれば問題になるでしょう」


藤「つまり……結局、ストーカー行為と変わらないってことじゃねーか!」


朱「で、私が登校したら風紀委員から質問攻めにあったわけ。 あなたとの関係は、はぐらかしておいたけど……次に質問されたら答えられないわ」


立「じゃあさ、結と藤原君が付き合えばいいんじゃない?」


朱・藤「「えっ!?」」



突然の爆弾発言にその場が氷ついた。


幸い小さな声で言ったのでクラスの奴らには聞こえて……。



?「お前ら付き合ってんのか?」



背後から声がした。



藤「み、水城! お前いつからそこに!」


水「朱鷺戸がミッションがどうのこうの言ってた辺りからいたけど……」



もしかしてバレたか?!


三人は冷や汗をかいた。



水「で、お前ら付き合ってんのか?」


藤「いや、その……「そうよ!」



朱鷺戸がそう宣言してから俺に耳打ちしてきた。



朱「今はこう言って注意を逸らしましょう」



俺は黙ってうなずく。


目的がバレてはまずいので、それっぽくやり過ごすことにした。



水「マジかよ!! やはりあの日の約束はデートor告白だったわけだ!!」



おそらく、あの日とは俺が朱鷺戸にスパイにならないかと言われた日だろう。


一人で盛り上がっている水城はビシっと指を差してくる。


そんな水城を冷ややかな視線で俺と朱鷺戸は見ていた。


だが、そこに空気を読まない発言が……。



立「そうだ! お二人さんキスしてよ! キス!! はい!カウントダウンいきますよ! 3……2……うぐっ!!」



朱「調子乗ってんじゃねー!!」



立上は朱鷺戸にアッパーを食らっていた。



水「そういえば、かずやん。 ミッションってなんだ?」



再び水城以外の三人が氷ついた。



藤「えっ?! そ、そんなことより今日はいつもより早いな! なんか良いことでもあったのか?」


水「女子寮がどうのこうの言っていたが……」


藤「おっ! 見ろ! 空が快晴だぞ……」



ポンと朱鷺戸に肩を叩かれた。


もうよい、ということだろう。



水「おい!? かずやん!」


朱「水城君、私から話すわ」



そして、朱鷺戸は今までのことを全て話した。


最初は、きょとんとしていた水城だが話が進むにつれて目の色が変わってきた。

そして全て話し終えると目を輝かせて言った。



水「是非とも俺も入れてくれ!!」


しかし、朱鷺戸はすぐには了承しなかった。


朱「ダメよ」


水「なんで?!」


朱「そんなに大人数にしたくないの。 それに私が気に入った人しか入れるつもりないし……」


水「なっ! 俺に魅力がないってんのか!?」


朱「とにかく! しばらくは三人で活動する予定だから絶対に誰も入れないわ」


水「マジかよ……。せっかく小型カメラや小型トランシーバーを活用出来ると思ったのに……」


朱「!?」



朱鷺戸の反応を水城は見逃さなかった。



水「どうした? 朱鷺戸?」


朱「いや……。 それって何処で手に入れたの?」


水「えっ? ハー〇オフで安い部品買い漁って自分で作ったんだけど」


朱「!!」



それからそっと朱鷺戸が俺に耳打ちしてきた。



朱「水城ってそういうの作るの得意なの?」


藤「ああ、そうだよ。 前も耳に着けるトランシーバー作ってテストしたことあるけど、ちゃんと会話出来たぜ」


朱「!!」


水「……じゃあ、俺自分の席戻るわ」



そう言って自分の席に戻ろうとする水城を朱鷺戸が引き止めた。



朱「待って!」


水「? なに?」


朱「あなたに入って欲しいの」


水「えっ? だってさっき絶対に誰も入れないって言ってたじゃん」


朱「うっ……。 あ、あの時はあの時よ。 今と一緒にしないで」


水「じゃあ、入ってもいいのか?!」


朱「ええ! もちろん!」


水城は、よっしゃー!と言ってガッツポーズをした。


水「ただ、一度断られた訳だし一つ俺からの条件がある」


朱「えっ?! ええ。 なに?」


水「俺はオペレーターとして所属したい。 俺はあんまり派手に行動したくないからな」


朱「ええ。 わかったわ」


朱鷺戸は、すぐに条件を飲んだ。


キーンコーンカーンコーン


朝のホームルームの時間を知らせるチャイムが鳴った。



朱「もうこんな時間か。 じゃあ一旦解散。 また昼休みに図書館で会いましょう!」



それだけ言うと朱鷺戸は急いで教室から出て行った。

見やすく書いて見ました。

見やすくなっていたら幸いです。

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