表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノンフィクション短編集  作者: BIRD


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/29

雨とクワズイモ

 2005年、波照間島での話。

 沖縄でリゾートバイトをしていた僕は、当時付き合っていた女の子と共に、波照間島でサイクリングを楽しんでいた。

 まだ梅雨や台風シーズンに入る前、空は青く澄み渡る気持ちのいい天気。

 レンタル自転車でサイクリングを楽しんでいた僕たちは、出発してから数分後、豪雨に見舞われた。


「うわっ、最悪! 傘も合羽も持ってないし!」


 慌てた僕たちは、雨宿り場所を探そうと周囲を見回して、路肩に生えている大きな葉っぱに気づいた。

 雑草だし、傘替わりにしてもいいだろうと切り取って手にしたら、手が痒くなってきた。

 その葉っぱは「クワズイモ」といい、サトイモに似た大きな葉っぱをつけるけれど、食用にはならない。

 むしろ食べると中毒(吐き気、嘔吐、麻痺など)を起こす有毒植物だ。

 茎や葉を切ると出てくる汁液が皮膚に触れると炎症を起こすので、触ってはいけない。

 当時の僕たちは知らなくて、粘り気のある汁に触れてしまった。


「痒いっ! これダメなやつだ!」


 僕たちは葉っぱを投げ捨てて、シャワー全開の雨でびしょ濡れになりながら自転車を走らせた。

 その雨がクワズイモの毒液を洗い流してくれたのだから、運がいいのかもしれない。

 しかし、そもそも雨が降らなければ葉っぱをちぎって使うことはしなかったから、運が悪いのかもしれない。


 その後もサイクリングを続けた僕たちは、波照間島1周15kmくらいの間に、豪雨でびしょ濡れになったり、照り付ける太陽に乾かされたりを3回ずつ経験した。

 日本に来た外国人観光客が「この国は天気が変わりやすい」と言ってるのを聞いたことがあるけれど、沖縄は更に変化が激しい。

 下手すると5分くらいの短いサイクルで、晴れたり降ったりする。

 短い外出でも、雨具は携帯した方がいいと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ