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ノンフィクション短編集  作者: BIRD


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28/29

トンネルを抜けたら豪雨だった

 2017年04月26日。

 愛車N-BOXに仕事仲間を乗せて、買い出しに行こうと街へ向かったときのこと。

 長さ約1kmの於茂登トンネルを抜けた途端、シャワー全開の雨。


「へ?!」

「なんで?!」


 トンネルに入る前は全く降ってなかったので、僕も仕事仲間もビックリ。

 その日、石垣島・登野城では、観測史上最高98ミリを記録した。


「……なんか、ヤバくない?」

「台風より雨凄い気がする……」


 トンネルを出て街へと向かいながら、だんだん不安になってくる僕と仕事仲間。

 やがて、平得のファミマが見えてきた頃、前方の道路が冠水し始めた。


「ダメだこれ」

「あっちまで進んだら車壊れそう」


 これ以上進むのは危険と判断した僕たちは、Uターンして帰ろうとした。

 しかしその頃には道路が渋滞していて、反対車線は進めなくなっていた。


「あっちなら通れるかも」


 辺りを見回して、僕が見つけた抜け道は、舗装されてない農道。

 冠水はどんどん広がっていたので、早く抜け出さないとまずい。

 僕は途中で車を右折させて、農道を進み始めた。


「こ、この道、大丈夫?」

「気合で通る!」


 ビビリ始める仕事仲間に気合を見せて、ガタガタ道をひたすら進む。

 今まで通ったことがないその道は、あちこち穴だらけでかなり揺れる。

 でも、幸いなことに左右が畑のおかげで冠水はほぼ無かった。


「抜けたぁ!」

「脱出成功!」


 無事に農道を通り抜けて、渋滞から抜け出して、僕たちはホッとしながら於茂登トンネルに入った。

 命からがら逃げだした感があったのに、トンネルを抜けたら青空が広がっていた。


「「は?」」


 二人してポカーンとしてしまった。

 太陽出てるし。

 道路濡れてないし。

 あの豪雨と冠水が嘘のように、トンネルの反対側は晴れていた。


 沖縄で最も標高が高い於茂登岳(525m)。

 その山のおかげで、北と南で天気が大きく変わることがある。

 南側は道路が川になってても、北側は雨すら降っていない。

 たった1kmのトンネルを抜けただけで、別世界みたいになっていた日だった。

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