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ノンフィクション短編集  作者: BIRD


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25/25

黄金色のレア生物の話

 まだ年号が平成だった時代のこと。

 石垣島の川平湾へ散歩に出た僕は、謎の生物を見つけました。


 長さ25センチくらい、幅10センチくらい、小判型。

 体表はつるっとした感じです。

 浅瀬で波にゆらゆら揺れているそれは、形だけでいえば「ナマコ」でした。


 しかし、色がおかしい。

 僕が見慣れたナマコは、黒っぽいやつです。

 でも、その日見つけたやつは、黄金色をしていました。

 形が縦長の楕円形なこともあって、まるで大きな小判のようでした。


「なにこれ?」


 思わず、そこらにあった木の枝でつついてしまいました。

 ナマコは攻撃されると内臓を吐いて威嚇するそうですが、そいつは無抵抗でした。

 つつかれてもされるがままに、コロンと転がります。

 身体は弾力があって、つつくとポヨンとした感じが手に伝わってきました。


 しばらくつついて転がして観察した後、僕はそいつを放置して帰宅しました。

 それから、かなり年月が経ってから、「希少で縁起物の黄金ナマコ」「幸運を呼ぶ黄金ナマコ」という記事を読みました。


 あいつ、縁起物だったのか。

 お持ち帰りすれば良かった。


 といっても、当時はペット禁止の社員寮暮らし、ナマコの飼育は無理でしたが。

 その後も川平湾にはよく遊びに行きますが、黄金ナマコには遭遇していません。


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