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ノンフィクション短編集  作者: BIRD


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22/25

学園祭で起きた事故

 母校の軽音部は、細身の長身ロン毛男子が多いです。

 部員の大半は美術学部の生徒で、何故か音楽学部の生徒はいません。

 学園祭では、野外ステージで自作の曲を披露する軽音部が人目を引く存在となります。

 事故は、軽音部所属バンド3年生グループのステージ中に起きました。


「お前ら~! ○○(バンド名)が好きか?」


 演奏の合間のトークタイム、ボーカルのヒデさん(愛称)がマイク片手に観客に呼びかけました。

 観客の生徒たちのうち、バンドのファンや軽音部のメンバーがヘッドバンキングでそれに応えます。


「お前ら~! 俺が好きか?」


 ヒデさんが、またステージ上から問いかけました。

 ファンや部員たちがヘッドバンキングで応えます。


「お前ら~! ヤスが好きか?」


 また問うヒデさんに、またヘッドバンキングする人々。

 ギターのソロ演奏で「ありがとう」的な表現をするヤスさん(愛称)。


「俺も好きだぜ」


 と言うヒデさんは、ソロ演奏が済んだヤスさんの首に腕を回して引き寄せました。

 キャー! と黄色い声を上げる女性陣の前で、ヒデさんはヤスさんの唇を奪うフリをする……


 ……筈でした。


 ギリギリ接近で止めるところを、距離のとりかたをミスったヒデさん。

 ヤスさんとガチで接吻しちゃいました。


「「!!!」」


 慌てて離れてそれぞれ口を片手で覆うロン毛のイケメン2人。

 女性陣から、ひときわ大きな黄色い声が上がりました。


 やっちまいましたね、先輩たち。


 ヒデさんもヤスさんも、ゲイではありません。

 それぞれ彼女がいます。

 彼女たちも見てたけど、事故だと分かってるから爆笑していました。


 以来、学園内の腐女子の間で、ヒデさんヤスさんカップル説が広まったのでした。

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