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ノンフィクション短編集  作者: BIRD


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18/25

学生寮のベッドが折れた話

 僕が住んでいた学生寮は二人部屋でした。

 当時のルームメイトはジュン(愛称)という小柄な子で、学部も同じでした。

 二人部屋なのに、何故か隣室に入ったエイ(愛称)とワラ(愛称)という寮生が来て入り浸り、大して広くもない部屋で四人暮らしみたいになっていました。

 エイとワラも同じ学部で、一緒に課題をやったり、夏休みにはみんなで旅行したり、仲良く楽しかったのを覚えています。


 あるとき、僕が外出から帰ったら、ジュンとワラが爆笑する声が聞こえてきました。

 声が聞こえるのは僕たちが暮らす部屋ではなく、隣のエイとワラの部屋です。


「なになに? どうした~?」


 って聞きながら、その部屋の扉を開けた僕は、しばし呆然となりました。


 ……どうして、そうなった?


 なんと、部屋にある二段ベッドの片方、上の段がV字型に折れています。

 その折れたベッドに、エイの尻が挟まっていました。


「たぁすけてぇ~」


 情けない声を出すエイは、尻を挟まれたまま両足両腕を天井に向けてジタバタしています。

 その後救出されたエイから事情を聞いたのですが、ベッドが折れるようなことはなにもしてないとのことでした。


 エイは何故普段使っていない部屋の二段ベッドの上にいたのでしょうか?

 その理由は、片想いの相手から手紙が届いたから。

 デレ顔を見られると恥ずかしいので、普段は使っていない部屋のベッドに上がって読もうとしたということでした。

 ところが、座った途端に何故かバキッという大きな音がして、ベッドが折れたそうです。

 音で異変に気付いたジュンとワラが駆け付け、エイのマヌケな格好に爆笑しているところへ僕が帰宅という状況でした。


 壊れたベッドは寮監に報告して交換になりましたが、こんな壊れ方をしたのは初めてとのことでした。

 エイは【ベッドをへし折った寮生】として学生寮の歴史に名を残した……かもしれません。

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