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ノンフィクション短編集  作者: BIRD


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17/25

個性的な理事長

 僕の母校はネタ満載でした。

 入学式での理事長の第一声は今でも忘れられません。


「私はおばあちゃんではありません!」


 壇上で、マイクに向かった直後にこれです。


 ……え?

 いきなり何?


 僕を含め、固まる新入生一同。

 その後に何を言ってたか忘れるレベルの第一声でした。


 一体、何があったのか?

 新入生の誰かが「おばあちゃん」と呼んだのか?

 真相は、今も不明です。


 理事長は当時の年齢不明だけど、見た目は白髪で顔には深い皺があり、当時の推定80代くらいの人でした。

 気性の激しい人で、その後も怒鳴る場面があったそうです。

 そんな彼女が入学式の次に伝説に残す、軽音部の学生に向かって言った言葉がありました。


「ちょっとそこのあなた! 女の子がそんなだらしない服装して!」


 理事長が怒鳴りつけたのは、破れたスリムジーンズとGジャン、髪は勝手に伸びた感じで腰まであるワイルド系長髪の学生でした。

 しかし、怒鳴られた学生は【女の子】ではなかったのです。


「へ? 俺は女の子じゃないっスよ?」


 怒鳴られたのは、身長180cm超えの長身とスレンダーな体型をもつ、長髪イケメンO先輩でした。

 キョトンとした顔で言うその低い声を聞いて、相手が男子学生だと分かった理事長。

 何を思ったかツカツカと歩み寄り、自分より長身の学生を見上げました。


「あら、女の子じゃなかったの? ……あなた可愛い顔してるじゃない」


 理事長は、そう言い残して立ち去りました。

 その場にいた学生たちは、O先輩も含めてポカーンとしたという。

 まるで漫画かラノベのキャラクターのようなネタ理事長でした。

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