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ノンフィクション短編集  作者: BIRD


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11/25

玄関前にヤシガニ現る

 石垣島に移住した2015年のことでした。

 仕事を終えて、夜8時頃に帰宅したら、玄関前に何かがいます。

 車のヘッドライトで照らしてみると、黒くて大きな蜘蛛のようなシルエットが……


 ……タランチュラ?!


 一瞬ビビッたものの、そんなもんはこの島に生息していません。

 似た形状の生物を思い出しました。


 ヤシガニ(大)。


 蜘蛛みたいな形状、黒い身体。

 奴は人んちの玄関扉前に、堂々と鎮座しています。


 これ、どかさないと。

 扉を開けたら家の中に入って来るなんてことがあると困ります。

 ということで、ヤシガニ撤去作業開始です。


 自宅付近は街路灯が無く真っ暗なので、明かりはヘッドライトに頼りました。

 僕は玄関横のガレージのシャッターを開けて、シャッターを下げるときに使う先が鈎状になった棒を手に、玄関前のヤシガニに近づきました。


 ヤシガニを引っかけて、玄関前から撤去……

 ……するつもりが、奴はなんとカサカサッと走ってガレージに突入しようとしました。


 オイッ! そっちじゃねぇ!


 慌てて追いかけ、ガレージ内の奴に鉤状の棒を引っかけて、フルスイングで隣の空き地へブン投げました。


 撤去完了です。

 スッキリして帰宅した翌日、近所のおばぁから残念なお知らせがありました。


「あらぁ~もったいない。ヤシガニは売れるし、美味しいのよ」


 そ、そうですか……。


 おばぁは捕獲方法まで教えてくれました。

 バーベQで使うトングで掴んで、バケツに放り込んで、板とブロックで蓋をして業者に渡すそうです。

 海老や蟹のように、ヤシガニも甲殻類の美味さがあるそうです。

 でも、あれを食べようとは思いません。

 見た目、ほとんどタランチュラとか巨大蜘蛛系ですから……。


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