婚約者様、今からあなたに塩を投げつけますわ!!!
婚約者が目を丸くしてこちらを見ている。
私の右手にはやっと手に入れた魔よけの枝、左手には大量の塩、それらを握る手のひらにじんわりと汗をかいている。緊張しているのだ。
「シルビア。婚約破棄って……何か不満があったのか」
婚約者、アントニオは恐る恐る入室早々に私が告げた言葉を繰り返す、私は激しく首を横に振った。
「いえ、今のアントニオは申し分ないですわ。誰に対しても優しく、思慮深いと、社交界での評判も上々です。私はあなたの深い愛を感じて、浮かれすぎないよう己を律しているくらいですわ。不満なんてまったく、これっぽちもありません」
「ありがとう……じゃあ、どうして」
「これは私の覚悟なの。これが失敗したら、私はあなたに婚約破棄されるでしょうね」
アントニオの問いかけに私は意を決して枝を彼に向ける。私の後ろには魔よけの飾りのついた鏡や悪魔払いの人形などが並べられているはずだ。
「アントニオ、あなたに憑りついている幽霊を除霊するわ!」
そう宣言するとアントニオの顔色がさっと白くなっていく。
「シルビア、待ってくれ、なにを」
「悪霊退散!」
私は握りしめていた塩をアントニオの顔面に向かって投げつけた。
********
婚約者がおかしくなった。
愛おしげにこちらを見つめる婚約者の視線があまりにも居心地悪く、我慢できずに顔を下に向けた。ティーカップの紅茶に困惑している私が映る。
「今日のお茶菓子もとてもおいしいな。甘さの加減がとても好みだ」
アントニオの優しげな声、ちらりと彼のほうを見ると、紅茶のお代わりを注いだ使用人に朗らかな笑顔で感謝を伝えていた。
いつもなら、何かしらあら捜しをして文句を言っているだろう。たとえ文句をつけられないほどおいしかったとしても“まぁ、わるくないな”と吐き捨てるように言っているだろう。
言葉を受けて、使用人は恭しく頭を下げる。手が小さく震えていた。表情には出さずに堪えている。さすがのプロ精神だ。後ろに控えているアントニオの護衛騎士は目が零れ落ちそうなほど見開いていた。
私の婚約者であるアントニオは、高慢で周囲に気を使えない男である。特に自分より弱いと判断した相手への態度はひどく、教育係や専属のメイドといった長く付き合いのある従者たちにきつく当たる姿をよく見ていた。彼の様子を彼の父であるグアルディーニ侯爵に伝えても、“将来は人の上に立つ者であっても、今はまだ未熟な子供だ。今はそういう行動が必要な時期なのだよ”と神妙な顔で言われた。要するに野放しなのだ。アントニオが父の前ではまじめな好青年のふりをするので、彼の態度を直接見たことがないのも一因にあるかもしれない。
そんなことを考えている私の顔を見て、アントニオが少し不快な様子で眉を顰めた。
「シルビア、どうしたんだ? 顔色が優れないが……もしかして今日は体調がすぐれないのかい?」
「え?」
不快な様子に見えたのは心配の表情だったらしい。私は動揺を隠すよう大げさに首を横に振った。心配そうに見つめてくる瞳がどうにもまっすぐ見られなくて、淑女にあるまじき動きをしてしまったが、アントニオはそんなことを気にする様子もなく、ほっとしたように微笑んだ。
「それならよかった。昨晩は少し冷えていたからね。君はゆっくり眠れただろうかと、少し心配だったんだ」
「……そうでしたの」
開いた口が塞がらなくなりそうだったが、とっさに口元を手で隠し、目元を細め微笑みにしてごまかす。令嬢の意地である。私が淑女教育を受けたレディでなければ、舌どころか喉奥までものぞき込めるほど口が開いていたに違いない。
目の前にいる男は誰だ。いつも君のことを思っているよ的な言葉をさらりと言ってくるこの男は誰だ。
「まだ朝晩は冷えるようだから、体を温めるというハーブティーを用意した。寝る前のお茶にと思ってね」
「うれしい。早速今夜いただくわ」
「あぁ、ぜひ。とてもいい香りなんだ」
和やかなそして少しの照れくささが混じった会話。まさに婚約者とのティータイムといった雰囲気がむずがゆくてしょうがない。
困惑で目が泳いでいるであろう私を、アントニオはまっすぐ見つめている。
「今夜は僕のことを思い出してもらえると嬉しい」
崩れ落ちるかと思った。
もともと顔は整っていたが、いつも険しい顔をしていることが多く、こんな甘い視線を向けられたことはない。
これはおかしい。もしかしたら、昨晩の冷え込みで寝られなかったのではないか。睡眠不足でおかしくなっているのでは。
「そうだ、君が以前、ご家族と見たと話をしていた舞台なのだが、どうやら脚本を少し変えて再上映するようなんだ。面白かったと言っていたし、よかったら一緒に行かないか?」
――アントニオが、私の話を覚えているの? そしてそれをもとに誘ってきた?
「えぇ、もちろん。あなたからのお誘いなんて嬉しいわ」
答えながら、舞台について思い起こす。話をした舞台は、新人劇作家の作品である。事故で死んでしまった有能な商人が、幽霊となって彷徨いひょんなことから没落寸前の貴族に憑りついて、ダメダメ貴族に助言をしながら、没落の運命にある貴族を見事立て直す、といった話だ。
公演開始当初は平民向けの大衆劇場での公演だったが、役者の演技がとにかくよかった。役者好きなご婦人の間で話題になり、次第に商人と貴族の価値観の違いをコミカルに描いた会話劇、両者の立場を尊重しあう登場人物たちなど、舞台への評価が高まり、ついには王都の大劇場で公演を実現した。
「それはよかった。どうやらラストの脚本が大幅に変わっているらしいんだ。どうなっているか楽しみだね」
「けれど、アントニオは、前回の公演を見ていなかったのではなくて?」
アントニオは舞台に興味がなかったはずだ。あらすじを説明した時も難しそうな顔をして黙って聞いていただけだった。
その時の顔を思い浮かべながら言うと、アントニオは恥ずかしそうに頬を書きながら答える。
「いや、君の話を聞いた後、すぐに見に行ったんだ。君と、話がしたくて……」
再公演の話もそこで聞いたんだ。そう続けたアントニオを見てまた膝から崩れ落ちそうになるのを必死で耐えた。頑張ってくれ、私の淑女の部分。そもそも私は甘いセリフをささやかれるのが苦手だ。社交界であいさつのように行われる定型文の誉め言葉ですら赤くなり、最近やっと平常心で応えられるようになったのだ。
こんな言葉の応酬に耐えられるわけがない。強くなれ私の中の淑女。
「……アントニオ、今日はゆっくり休んでね」
しっかり寝て正気を取り戻してくれることを願って、最後にしっかりと念を押してから帰ってきた。私の言葉に、別れを惜しむような寂しげな表情をしていたアントニオは笑みをうかべ、嬉しそうに頷く。普段の高慢な態度のかけらも見せずに終わったお茶会は少し恐怖すら感じた。帰りの馬車で、ふと、出会ったばかりのアントニオの笑顔を思い出す。まだお互いに10歳にもなっていなかったころ、覚えたての言葉や知識を駆使して私に心配りをしていたと思い出す。あの頃はアントニオに何か言われるとすぐ顔が赤くなってしまっていた。そのせいで、些細な誉め言葉でもアントニオを思い出して大変な目にあったのだ。睡眠不足であの頃のアントニオが戻ってきたのかと、少し面白く感じた。私は驚いたが、使用人の休息のためにもたまには寝不足になってもらったほうがいいのかもしれない。
もらったハーブティーはスパイスやナッツが入っているようで香ばしくも甘い香りがしてとても私好みだった。
「シルビア、君の好きな花が咲いたんだ。花壇の近くにお茶を用意した。さぁ、こちらへ」
「……えぇ」
翌週、再び会ったアントニオにそう声をかけらた。
先週以上に周囲の使用人たちが温かい笑顔で見守っている。
確信した。これは睡眠不足ではない。
アントニオは本当におかしくなってしまったのだ。
ふと、先週、彼と話題になった演劇を思い出した。
いままで演劇になんて全く興味を持たなかったアントニオがあらすじを聞いてすぐに見に行くほどの興味を持ったのはなぜ?
また、内容を思い返す。商人の考え方に興味があった? いや、それなら教育係に話を聞ける人を呼び出させるだろう。没落貴族が立て直す過程になんて興味はないだろう。だとすれば……そこまで考えて、背筋が凍った。
――アントニオには、幽霊が憑りついている……?
さすがに荒唐無稽すぎる。
「アントニオ、最近何か変わったことない?」
浮かんだ疑念を晴らすべく、アントニオに尋ねると、彼は不思議そうな顔をして少し考える。
「うーん。特に……あ、最近、夜にお茶を飲む習慣が増えたかな。ほら君にも渡したハーブティーがあるだろ? それを飲みながら今日あったことを振り返るんだ」
「……誰かに相談したり?」
いつもの表情豊かな護衛騎士のほうに視線を向ける。彼はグアルディーニ家に長く仕えている家の出で、幼いころからアントニオに仕えている。四六時中アントニオを見ている騎士だ。もし、アントニオが幽霊に憑りつかれているような様子があればこう聞けば何かしらの反応があるだろう。騎士は顔にまずいと書いてあるような表情でアントニオの背中を見つめている。アントニオは私の視線の先に騎士がいることに気が付いて笑う。
「え? よく知っているね。とても頼りにしているよ」
隠すわけでもなくそう言った。騎士があからさまに顔をしかめて天を仰いだ。
「ずっとそばにいてほしい?」
「え、あぁ、それはもちろん」
「そうなのね。……素敵だわ」
そうだ、アントニオが使用人たちにひどい態度をとるようになったのも急な変化だった。その態度も幽霊の助言によるものだとしたら。
疑惑が確信に変わった瞬間だった。
私は除霊方法を調べた。異国の呪術や魔法、伝承を隅から隅まで探し調べた。効きそうな道具を片っ端から取り寄せた。
使い方がわからないものや複雑なものも多かったが、塩を投げつける、酒を頭からかける、木の枝で体をくまなくたたく、といった私でも出来そうなものが見つかった。しかし、これらは婚約者にするにはあまりにも暴力的である。アントニオにはしたくないものばかりだ。
そして一度除霊に手を出してしまえば、私はこれから先ずっと、除霊令嬢として生きていかなくてはならないだろう。社交界の噂の広まり方を甘く見てはいけない。この行動にはそういう覚悟が必要だ。
除霊のめどが立って、落ち着いたところで、今のアントニオについて考えてみた。
私に優しく愛をささやく。身分を問わず周囲の意見を広く聞き、自分なりに考えを導き出し執務にも成果が出始めている。穏やかに笑うことが増え、社交界でも話題に上がることが増えてきた。最近では侯爵の代理として城に出向くことも増え、忙しくしているが私との時間は必ず取っている。
――除霊、いるかしら?
人が変わってしまったかのように思えたから、必死に何とかしようと思っていた。しかし、状況を整理してみると、誰も困っていない。強いて言えば私が照れているだけだ。除霊は必要ない。そう判断して、除霊グッズの処分方法を考えていたころに、あの演劇を見に行った。
元の演劇に別の展開や要素を加えたというその舞台は、私に衝撃を与えた。
商人の幽霊が、悪霊になって貴族に襲い掛かってきたのだ。
婚約者を守りながら剣をとる貴族と悪霊商人、手に汗握るバトル展開に度肝を抜かれたとともに、アントニオに憑いている霊がこうなってしまうのかもしれないと恐ろしくなった。家の除霊グッズを処分していなくてよかったと心の底から思った。
アクションシーンが素晴らしかったとアントニオは楽しそうにしている。“僕もシルビアのことを守りたい”と間に挟むことを忘れずに熱く語っていた。
「悪霊なんて、怖いわね。憑りつかれることなんてあるのかしら」
あなたが憑りつかれたりしたら、そう続けるとアントニオが僕は大丈夫だよと笑う。
「僕が憑りつかれることはないよ」
アントニオが幽霊の存在を忘れている? ごまかしただけ? どちらに転んでもあまりいい状況ではなさそうだった。
「……やはり、除霊するべきね」
私はその時に除霊令嬢となる決意をしたのだ。
*******
婚約者が頭を抱えている。
「じゃあ、シルビアは、僕が幽霊に憑りつかれていると思ったのかい?」
頭から塩と白ワインをかぶり、ところどころに細かいはっぱをつけ、きらびやかな装飾品を身に着けた何とも言えない姿になったアントニオ。その問いに私が頷くと、彼は大きくため息をついた。
「どう考えてもおかしいじゃない。急にこんなに優しくなるなんて」
私がそういうと、護衛騎士が吹きだした。慌てて咳払いに変えていたが、ごまかせていない。どうやらずっと笑いをこらえていたらしい。アントニオが護衛騎士に恨めしそうな目を向ける。彼との付き合いはそれこそ私以上に長いはずだ。アントニオは苦虫をかみつぶしたような顔でうなりながら、装飾品を外して、汚れた髪や服を拭いていく。
「今まですまなかった。でも幽霊に憑りつかれたわけではないから安心してほしい」
頭についた塩やワインをあらかたぬぐって、着替えをして戻ってきたアントニオはそう頭を下げた。
「どういうこと」
続きを促すとアントニオは恥ずかしそうに視線を逸らす。
「優しくなった、というよりも、なんというか……かっこつけるのをやめたんだ」
「かっこつける?」
「……あぁ、すこし悪い男がいいと、昔、君が言っていたから」
アントニオが続けた言葉に数年前の記憶がよみがえる。
言った。当時はやっていた荒くれものと騎士団を題材にした演劇を見たときに、悪い男がかっこいいという話をした。
そうだ、そのころからだ。アントニオが優しくなくなったのは。
どうやら、アントニオは横暴にふるまうのをかっこいいと思っていたらしい。だから、私と過ごすときは使用人にあらかじめ断りを入れて“悪い男”の演技をしていたという。その結果、私の前では高慢で周囲に気を使えない男になっていた、というわけだ。
そもそも“悪い男”の定義から違うが、それは今は掘り返さない。
「なんでやめたの」
「だって、この演技をしていたら君に僕の想いを伝えられなくて」
硬派な悪い男はそんなことせずに背中で語るのだろう? そう言ったアントニオの悲し気な顔に罪悪感が募っていく。
「君にかっこいいと思ってほしくてやっていたことが、君を傷つけていたなんて、本当にすまない」
真摯に謝るアントニオ。下げた頭からワインがぽたぽたと落ちている。“そういう行動が必要な時期”と言った時の侯爵の神妙な顔が頭をよぎる。あの顔の意味はこれを知っていたからか。
「じゃあ、アントニオはずっと私のために?」
騎士や使用人のほうを向く。温かな目をした彼らが何度もうなずいている。
積みあがった罪悪感がついに頂点に達した。申し訳なさで墓が立つ。
「騎士たちやメイドにもよく意見を聞いていた。悪い男になるにはどうすればいいか」
使用人たちも品行方正な人物ばかり、あれは彼らがひねり出した最大限の悪い男だったのか。
「でもそれをやめたから、今度は君に愛を伝える方法を考えてもらっていた」
アントニオの頼りになる相談相手というのは彼らだったのか。そう思って使用人たちを見る。
「悪い男を目指していたときはいろいろ意見を出しましたが、やめた後はほぼのろけを聞いているだけでした! シルビア様への言葉はすべてアントニオ様自身の想いです!」
と大きな声で言い、隣にいたメイドにのろけではなく、愛です! と背中をドンっとたたかれていた。あの時の顔は私についての相談を受けていたといううしろめたさからくる表情だったのかと合点がいった。
「シルビア様、アントニオ様は悪い男を目指されている間も、いえ、それよりもずっと前からシルビア様を一番に考えておられます」
「二人の将来のためにと様々な勉強を欠かすことなく毎日されているんです」
「シルビア様のためにとさまざまな資格を取られて、このあいだやっとハーブティーをブレンドできるようになったのです」
「えぇ、それに、どんな男がかっこいいのかと恋愛小説をたくさん読んで研究なされて、いいセリフを書き溜めておられたこともあったのです」
「おい。それは言うな」
そこから使用人たちが口々に、アントニオのいいところを教えてくれる。使用人たちが並べるアントニオの姿はかつて私の前でも見せていた優しくて思慮深いアントニオそのものだ。
かっこいいところもまじめすぎるとところも含めていろいろなアントニオを教えてくれる彼に仕える人たち。アントニオが慕われていることがありありと伝わってくる。少しいじられている気もするが。
「シルビア、そういうことだから婚約破棄なんて……」
彼らを抑えた後、軽く咳払いしてアントニオがそう言った。後ろの使用人たちも懇願のまなざしで私を見つめている。
――なんだ、高慢なアントニオなんてどこにもいないじゃない。
自然に口角が上がっていく。だらしない顔をしていそうで口元を指先で少し隠した。
「……私はアントニオが好きよ。悪い男なんかより、アントニオが好き」
「じゃあ……婚約破棄しない?」
私が頷くとアントニオはほっと息をついた。
「あぁ、よかった。君に捨てられるなんてどんな怨霊よりも恐ろしいよ」
「ごめんなさい。余計なことを言って振り回した上に、除霊なんて……」
頭を下げるとアントニオは私の肩にそっと触れた。顔を上げて、と言われ、従うととろけるような甘い瞳のアントニオと目が合う。
「君が僕を想ってしてくれたことだ。今では喜びすら感じるよ!」
それはおかしい。塩とワインを頭からかけられたのだからもっと怒ってくれ。そう思っていると、何かを察したのか塩と酒なんてスクラブみたいなものさと笑われる。
「でも、一つだけ残念なことがあるんだ」
アントニオがそういうや否や私のほほを優しくなでた。
「僕の言葉をずっと幽霊に言わされているものだと思っていたってことだろう? 僕の想いはきっと半分も伝わっていないじゃないか」
「……え?」
「それに、幽霊って精力的な人のところには来ないんだよ? 君に夢中すぎて振り向かせたくて必死の僕のところになんて来るわけないさ」
困惑する私のほほを優しくなでるアントニオが楽しそうに笑っている。
だから、私は愛をささやかれて平常心を保っていられるタイプの淑女ではない。顔がほてっていくのがわかる。アントニオの瞳が嬉しそうに溶けていく。
「だから、これからは今まで以上に僕の想いを君に伝えるつもりだ。行動もしっかりしていく。いいかな?」
答えなんてわかっているくせにそう畳みかけて返事を待つアントニオ。
幽霊なんてものはいなかったのだ。
私は小さくうなずくだけで精いっぱいだった。
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