海の学校
海の学校には、いろいろな生徒がいます。
その中でもタコくんは墨を出すので、みんなから汚いと嫌がられていました。
タコくんが墨を出すたび、
「うわ、また墨出した〜!」
とみんなが逃げていきます。
そのためタコくんは遊びに誘ってもらえず、いつも1人ぼっちでした。
図書館で本を読むのがタコくんの日課です。
しかしそんなある日、イカくんという転校生がやってきました。
タコくんがいつも通り墨を出し、みんなに嫌がられる様子をイカくんは見ていたのです。
そこでイカくんはタコくんに駆け寄り、
「見て、僕も墨出るよ! おんなじだね!」
と墨を出して見せました。
タコくんはそれを見て笑い、イカくんもつられて笑いました。