1.9 希望
1.9 希望の光
日々は残酷に過ぎていく。私はベッドの上で、ただ時間が過ぎるのを待つだけ。何もできない、何も感じない。ただ、無力感と絶望感が心を覆い尽くす。そんなある日、母が部屋に入ってきた。彼女の顔はやつれ、以前のような輝きは失われていた。彼女は私のベッドの横に腰掛け、静かに話し始めた。
「レナ、ごめんなさい。こんなことになってしまって…」
彼女の言葉は途切れ途切れで、涙が頬を伝っていた。私は何も言えない。ただ、彼女の悲しみを共有することしかできない。母はしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「レナ、あなたはまだ若い。これからたくさんの可能性がある。諦めないで。きっと、何か道が開けるはずよ。」
彼女の言葉は、私の心に小さな光を灯した。諦めないで。きっと、何か道が開ける。それは、暗闇の中に差し込む一筋の光のようだった。私は、その光を掴もうと、必死に手を伸ばした。
数日後、私はエリオットに頼み込み、勉強を再開することにした。体は思うように動かないし、声も出せない。それでも、私は諦めなかった。文字盤を使って、エリオットとコミュニケーションを取り、少しずつ知識を吸収していった。エリオットは私の変化に驚きながらも、優しく支えてくれた。彼は、私のために特別な教材を用意し、私が理解しやすいように丁寧に説明してくれた。彼との時間は、私にとってかけがえのないものだった。それは、暗闇の中に差し込む一筋の光だった。私は、その光に向かって、一歩ずつ歩み始めた。




