フィーバータイム
中学2年生の14歳が書いています。
何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。
葵は靴を揃え、腕の中の稲荷ぐるみを抱え直し、階段の方へとむかう。素足の姉も慌てたようについてくる。
そうして三人で(二人+ぬいぐるみ一匹)で階段を登る。
父は仕事に行っていて、いつも、大体夜の6時くらいに帰ってくる。
母は普段から家にいるが、今は絶賛玉ねぎの買い出し中である。
ちなみに父と母は桜のことを知らない。渚冬と湊が神様だということも。一ノ瀬家の中で、葵と瑠依だけが知っている。
そんなわけで、二人がいないときでないと、桜は神様の姿にはならないということにしている。
万が一、何かが起こったら大変だからだ。
具体的に、何が起こるのかと問われれば答えられないのだが。
しかし、備えあれば憂いなし、だ。何かある前に備えておけば最悪の事態は防げるかもしれない。
と、言うわけで、二人ともいない今が突如として訪れた桜が神様になれるフィーバータイム、というわけだ。
そんなフィーバータイムの桜を抱きかかえ、葵は部屋へと入る。
「あ、お姉ちゃん、そこ気をつーー」
「え?」
ドサドサドサ、という音がして部屋の入口付近に積み上げていた教科書タワーが崩れる。
「あぁぁぁ……遅かった……」
いや、そんなところにタワーを作った葵も悪いのだが。
入口付近に障害物があると必ずその障害物を倒すか壊すかしてしまう姉も姉だ。




