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捜しに行くから

お久しぶりです。中学三年生、十五歳になりました、天音雫です。

受験勉強に追われています。

何かと至らない点があると思いますが、読んでいただけるととても嬉しいです。

あぁ、確かに桜の名前を呼びながら走ったり歩いたり転んだりした。そんな光景を見れば誰しも桜を探しているということを理解できるだろう。


「ーーーーさっき、魔呪祓い屋で爆発事件が、あって」


唇を噛み、まだ消えない恐怖を押し殺し葵は口を開いた。


「あぁ。全部瓦礫になっちまったってな。つーか何でそんなとこ行ったんだ?」


「桜が、誰かに呪われてて。神様になれなくなっちゃって、その呪いを解くために、渚冬さんとお姉ちゃんと一緒にーー」


「あぁ、そういうことか。少しぁ分かってきたな。」


顎に手をやり首肯する雅に見下されるーーというか上から見られてるのが嫌で、手近な柱につかまり立ち上がりながら続ける。

「爆発で、吹き飛ばされて、気づいたら瓦礫に埋まってて……」


「だからあんな怪我まみれだったのかよ。災難だな、お前達。」


慰めてるのか茶化してるのか微妙な雅の相槌を受けつつ葵は話し続ける。


「お姉ちゃんや渚冬さんとは合流出来たけど、桜だけはどこを探しても見つからなくて、渚冬さんの持つ文様でも探せなくて…」


「はぁ、桜なぁ。桜ならここらへんにはいねぇとおもうけどな。」


「、へ……」


聞こえた言葉を理解するのに時間がかかる。柱につかまったまま、座っているとも立っているとも言えない姿勢で固まる。言葉が鼓膜に届き、脳まで流れ、たっぷり時間をかけてようやく理解が追いつく。


「も、もしかして、桜の居場所、知ってーー?!」


「検討ぐらいは、ついてる」


「本当に?!」


飛びつく葵にうんざりした顔で応じる邪神ーー雅。


「………ちょっとばかし危険だけどよ。それでもいいならついてこいよ。桜が、多分いるって場所に連れてってやるよ」


「き、危険なのは大丈夫!!桜のほうが心配だもん!!」

「あっそ」


胸の前で手を組み決意を固める葵にそっけなく返事をした雅は歩き出した。


「あっ、待って!」


それを慌てて葵が追いかける。


「それで、検討がついてる場所ってーーどこ、なの?」


「あーーそれはな、」


雅が振り返り笑みを浮かべた。


「俺の”愛しの“師匠が経営する」


雅の目に光が宿る。憎悪の光が。


「ーー闇売処やみうりどころだ」



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