譲り受けたフワフワ
中学2年生の14歳が書いています。
何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。
「ーーーーそれでね、玉ねぎだけ買って帰ってきたんだけど、帰りにおばあさんに声をかけられてね、」
二人で階下へと降り、ソファに座りながら母親の突飛な買い物帰り冒険譚を聞いていた。
母親は珍しい人というかなんといか、とにかく、一緒にいれば何かと困難に見舞われる人であった。
しかし母はそれを困難なんて受け止めず、いつも喜嬉として葵と瑠依に楽しげに話してくれる。
「そのおばあさんが重い荷物を抱えてたから、手伝ってあげようと思ったらパトカーが来てね、」
リズミカルに、玉ねぎを、刻みながら話し続ける。
葵と瑠依は、上に残してきた桜が少し心配になったが、桜なら大丈夫だろうという暗黙の了解で二人共その場にいた。
「お母さん何かしちゃったかなぁ、って思ってたら、中から警察官が出てきて『お前を逮捕する!』って言われちゃって…」
桜に気を取られていた葵は母のその言葉に現実に引き戻された。
「え?!お母さん知らないうちに万引きでもしたの?!」
「まさかぁ〜、そんなことしないわよ〜本当に葵はお母さんへの信頼度が低いんだから……」
今までに色々な事件を巻き起こしてきた母の事は確かに100%信頼しているとは言い難いかもしれない。
葵は隣に座る瑠依に同情を求め、アイコンタクトを試みたが瑠依はそれには全く気づかず一心に母親の方を向き、
「逮捕だ!!って言われちゃったのに、お母さんは、どうして今無事にここにいるの?」
安穏とした質問をした。
そうだった。忘れていた。
瑠依の“ふわふわ”は大体が母譲りだった。
葵は嘆息し、天気予報を見ようとテレビのリモコンを探し始めた。




