表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/36

謎の火花

中学2年生の14歳が書いています。

何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。

床中に広がった教科書はもう放っておくことにして、稲荷ぐるみををベッドの上にそっと置く。


「ご、ごめんなさい、あおちゃん。気づかなくって……」


「いや、お姉ちゃんは悪くないから……そこにそんなピサの斜塔みたいなの作った私が悪いから……」


一冊ずつ積むたびにこれはヤバいと思っていたが、逆に限界が知りたくなり積みすぎてしまった。


結果、使いたいときに使いたい教科書が出せない、地震が来たら間違いなく危ない、姉がそれに引っかかって(今回は無事だったが)派手に転ぶ可能性があるというデメリット3本仕立てだ。


次からは絶対に棚に入れようという強い決意を固めながら机の引き出しを次々と開けて、やっとのことでトランプを見つけ出す。


「トランプあったよ。瑠依、桜、なんのゲームする?」


見つけたトランプを顔の目の前にかざしてそう聞く。


教科書タワーを崩してしまい謎に気負ってしまっていた瑠依はその言葉を耳にして笑顔になり、


「私は神経衰弱がいいわ!

あ、でも豚のしっぽとかもいいかもしれないわね……迷うわ〜〜!」


そうして桜へと無邪気な視線を向ける。


「桜ちゃんは何がいいかしら?

あ、もう神様の姿に戻って大丈夫よ〜!」


稲荷ぐるみの姿のまま大人しくベッドの上に鎮座していた桜に笑いかける。


桜は小さく動き、桜の周りを白い煙が纏う。そうして瞬き一つの合間に、神様の姿の桜が燐光とともに現れーーーー


ーーーーーーバチバチバチッ!


「「?!」」


桜の周りに火花が散り、桜に黒いノイズのようなものがかかる。


突然のことに驚愕し、ただ呆然としている葵と瑠衣の前で、桜は再び稲荷ぐるみの姿へ戻ってしまう。


「………えっ?!さ、桜?!」


「ど、どうしたの、桜ちゃん?!」


桜も動揺しているのか、ベッドの上を何度も小さく跳ねながら往復する。

そうして再び桜の周りを煙が纏う。しかしーー、


バチバチバチッ!


再び火花が散り、桜は神様の姿になれず、稲荷ぐるみのすがたのままである。


再挑戦も虚しく、桜はぬいぐるみの姿のままパニックになっていた。それは、葵と瑠依にも伝染していく。


「えっ……?!な、なになになになに?!ど、どういうこと、?!」


「い、今の火花ってなにかしら…、!もしかして花火大会の花火の残光かしら……!?」


「いや、今、冬だよ?!」


有り得ない瑠依の見解に突っ込みつつも桜を見る。


桜は何度も変身を試みているようだが、何度やっても火花が散るだけで神様の姿に戻れない。


遂には、桜も力尽きたのか、稲荷ぐるみの姿のままベッドの上で、コテン、と倒れてしまった。


「っ!さ、桜!」


手にしたトランプさえ投げ出し、52枚のカードが美しく部屋中に舞うのも気にせずに駆け寄る。


同じように駆けろようとした瑠依が、葵がぶん投げてしまい舞い落ちたたカードの一枚に足を滑らせ派手に転んでしまう。


そこに崩れた教科書タワーの一冊が姉の腕に当たるという大惨事だ。


いや、これは完全に姉は悪くない。姉の天然さは無関係だ。


いや、それより、それよりも、桜だ。


瑠依も桜が心配だったのか、教科書の角をくらった腕をさすりながら桜へとヨロヨロと近付く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ