【第2話】【第2話】とある日の狩人ハンターの呟き
引っ越しでバタバタしてますがあまりにも投稿しないのは申し訳なく思いました。
第2話「【第2話】とある日の狩人ハンターの呟き」を投稿します。
【第2話】とある日の狩人の呟き
ヴェルニ「何とか資金も溜まりましたね」
フローテ「流石ですわ。ギエラの武具には毎回感心しますわ!」
ギエラ「そっか?」
ヴェルニ「流石は筋肉女。今日の武具には感心したよ」
ギエラ「そっか、そっか」
ヴェルニ「お前のその豪拳はその時によって変形するんだよな」
ギエラ「それがアタシの自慢さ!」
フローテ「それに、ヴェルニ。いつの間に弓のような魔法を覚えたのですか?」
ヴェルニ「あ、あの魔法ですか?あれは以前に使用していた人がいたので見て覚えました」
ギエラ「すげぇなお前!」
ヴェルニ「謙遜ですよ」
ヴェルニ「フローテ様こそ最後の止めの剣技は凄かったですよ」
フローテ「そう?有難うww」
三人の笑い声からは幸せが滲みでていた。
淡々と狩りの話をしている三人を尻目にド肝をぬいていた狩人がいた。
あの三人の女パーティーのレベルは尋常でないと・・・・・・
しかもパーティーの役割に無駄がなく最短で狩りを熟していたと・・・・・・
なぜなら、三人がいとも簡単に倒した魔物のレベルがS級だったから・・・・・・
仲間内で酒を交わしながら淡々と話している狩人。
その時の状況を語りだした。水場に来ていた苔鹿を狙っていた時の事だった。
矢を苔鹿に狙いを定め打ち放し仕留めたんだ。
喜びを噛み締めていると同時に、崖の上から巨大な影が落ちてきたんだ。
その衝撃で数メートルは吹っ飛んだと話す。
更に熱弁は白熱する。
態勢を整え慌てて水場に戻るとそこには信じられない光景があったんだ。
S級の魔物がいることに怯んでしまたという。
更に衝撃だったのが三人の女パーティーが対等に、それ以上にS級の魔物と戦っていたのだ。
仲間同士が食い込むように聞き入っている。
その戦い振りの続きを熱弁し始める。
水場に戻った時にはS級の魔物は仰向けになっていたんだ。
小柄な女が不思議な武具を持っており腕輪が大剣に変わったと・・・・・・
大剣をいとも簡単に振り回しS級の魔物の急所を的確に打撃を与えていたと・・・・・・
暫くするとS級の魔物が怒りだし錯乱状態で三人を攻撃していたが、その攻撃さえもかわしていたんだ。
三人の動きは身軽で俊敏だったという。特にローブを纏った女は空を飛んでいたという。
「空飛ぶ方法なんて高等な魔法だ!」と口を挟む常連。
「ひょっとするとその女は魔法使いか?」
「・・・・・・」
顔を見合わせる常連。
話を催促するように見直す。
女魔法使いが宙から光の矢を連弾したという。
光に包まれたS級の魔物は弱体化していき、そこに・・・・・・
女剣士が炎を纏いながらS級の魔物に突進していった。
その剣の捌きが可憐であり綺麗であり吸い込まれそうになったという。
一瞬見とれていた隙にS級の魔物は真っ二つに両断されていたんだ。
あまりにも衝撃過ぎて気絶してしまったというオチまで話してしまう。
町人に起こされ気が付いたが獲物は逃してしまったことに落胆していた。
ふと、布袋を開けて見るとS級の魔物の尾っぽが入っていたんだよ。
狩人は滅多に見られない光景に感動し興奮していた。
炎を纏う剣士、宙に浮く魔法使い、武具が変形する格闘家の話は町を越え噂となり、
旅人によって語られていくことになる。
S級の魔物はパーティーが死に物狂いで狩れるか狩れないかのクエストだからだ。
フローテ「大丈夫でしょうか?」
ギエラ「あの狩人、気を失ってたな」
ヴェルニ「とりあえず、人目の付く場所に置いてきましたので」
ギエラ「今頃、誰かに見つけてもらっているはずさ」
フローテ「それに、あの方が仕留めた魔物を潰してしまいましたのでお詫びを置いてきましたわ」
三人は今日はふかふかなベッドで寝れることを嬉しく思い町の中で大食漢を晒しだしていた。
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