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序章
タイピング練習目的に書きました。
文章力には期待しないでください。
この小説はとある小説の書き方を参考にしております。
第1生 餓霊
その日、帰り道にいつもとは違う道を選んだ。
自分にしては珍しい、ほんの気まぐれだった。
歩きなれない山道を歩いていると、
ほどなくして、道にナニか落ちているのが見えた。
人だ。
道の脇にある茂みからはあまり聞きたくない、ぐちゃぐちゃというナニかを貪る音。
それが死んでいるのは明白だった。
アスファルトには所々赤い花が咲いている。
原形を留めているのは赤に染まった黒髪と。
女性を連想させる豊かな胸。
細長く脆そうな両腕と両手。
そして目を見開いたまま固まっている顔。
下半身は既になかった。
そんな彼女を見て思ったのは。
……ああ、これは美しいな。
ただそれだけだった。
―――おそらくは。
絶望によって見開かれたその目が、
私には宝石のように見えたからだろう。