#6 Lv. stage1 女(男)VS男
てくてくてく・・・・・
俺(私)は意識が戻ると次々と声をかけてくるホスト達(女)を一瞥しながら繁華街の奥へと歩みを進めていた。
そのときだった。俺(私)はいきなり後ろから何者かに殴られたのだ。
「・・・・・っ。痛っ。」俺(私)は殴った犯人を捕まえてやろうと後ろを振り向いた。するとそこにはさっきまでの繁華街は跡形もなく、当り一面草原になっていた。
「!?!?!?」あまりにも突然すぎる環境の変化に俺(私)は戸惑った。見渡すと、俺(私)を殴った(であろう)犯人らしき男がいた。多分・・・本物の‘‘男’’だ。
「ちょっと、兄ちゃんヨオ・・・いや、女装した姉ちゃんヨオ・・・ここから先は、‘‘男装した女の子’以外通行不可って知ってたか?」
「いや・・・別に・・・。・・・。・・・って・・・ちょ・・・勝手に触らいでぇ。」俺(私)はできる限りの抵抗をした。しかし、相手は所詮男。力ではあまりにも差がありすぎる。結局・・・俺(私)は完全に‘‘女’’になり切らなければならなかった。
-5分後-
「お前・・・本当に・・・‘‘女’’だったんだな!?済まないことをした。」そう言って俺(私)を殴った(であろう)犯人(らしき男)は一応形だけの礼を言うとその場を去ろうとした。
そのときだった、俺(私)を殴った(であろう)犯人(らしき男)が急に光バラバラになったのだ。そして、いつものようにみこの声が俺(私)の脳内に直接響いた。
「やりましたね。レベルアップですよ。これであなたがスキルを習得する権利を得ることが出来たわ。んーと・・・最初は・・・悩むなあ。。」
「あのさ、悩んでくれてありがたいのだけど、俺の体で色々と勝手に遊ばないでくれよ。」
俺がそう言うと同時に俺は視界がぐにゃりと歪むような感覚に襲われた。
そして、そのまま意識を失った。。