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小鳥遊 神楽
つまらない。つまらない。つまらない。つまらない。つまらない。つまらない。つまらない。
ありきたりな日常。朝起きて、顔を洗い着替えて、朝食を食べて学校に行く。学校で授業を受け、受け終われば家に帰る。夕食を食べ、風呂に入り、自習をしてある程度の趣味をしてから七時間の睡眠。これの繰り返し。
全く楽しくない。なぜこうも変化がないのだろうか。
僕がいるこの教室もいつも通りに騒がしくなんら変わりない。つまらない。友達と話せば少しは楽しんだろうが、僕の周りには、人がよってこない。つまり、僕には友達がいない。
だけど、寂しいとかの感情などない。
興味を惹かれる人がいないからだ。物にはなんでも興味を惹かれるのに、人に対して惹かれたことは、一度もない。
よって来る人はいるが、適当にあしらっていたら来なくなった。特に疑問を持たずにほっといたら一人になっていたというのが現状だ。
その一人になった少年の名前は、小鳥遊 神楽。誠孝高校1年。整った顔に色素の薄い柔らかな髪。細身の長身だかガタイがいい。興味を持ったものにしか態度に表さない。