表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

忍び寄る殺気―紫嵐(しらん)―

氷魚は、まだ寝ている瑪瑙を、起こさないように部屋を出て行った。

間の空いてしまった十日間、氷魚の分の仕事も、瑪瑙はしていたのだろう。

彼は、文句一つ言わなかった。

「さて、と…まずは洗濯洗濯」

井戸の脇に、洗濯物を詰めた籠とたらいを置き、氷魚は、水をくみ上げた。

空は青く澄み、冷えた、朝の大気が肌に心地よい。

こんな、当たり前のことを、人として暮らしていた頃は当然、日常にあるべきものだと、大して気にも留めていなかった。

今、改めてそう実感する。


 干した洗濯物が、風になびく。氷魚は、異様な色に変色してしまった、自分の髪を押さえた。

一体、どうしたというのだろう?この変化は。

そんな時、氷魚は凍ったように、動きを止めた。

あの、いつか自分と瑪瑙の前に現れた、猫の形をした、妖魔の気配だ。

しかも、ひどく殺気だっている。

彼女は身をひるがえし、村の出口への道を走った。

壊してはならない。

瑪瑙の村を、人々の、幸せな日常を。




どうも、維月です。

やっとショックから立ち直った氷魚ですが…

悲惨です、また新たな試練が!?

この先、どうなるのかまだ分かりませんが、よろしくお願いしますです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ