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一枚上手な彼女と阿呆な僕

作者: あおろ

言葉は古く、会話は現代風にと意識しました。

楽しんでいただければ幸いです。


貴方の時間を奪う事をお許しください。

今日はどうしたのですか?


貴方に伝えたいことがあるのです。


あら、奇遇。私もです。


では、僕が先に。


また愛を囁くのですね。


なぜ先に言うのです。


もう、貴方に何度も言われました。


今回は違います。


「好き」以外に私へ好意をあらわす表現がありますか?


愛しています。


それもありますね。


今回はそれでもありません。


ではなんですか?


これです。


その紙はなんですか?


この紙に2人の名前を書くと夫婦なれるのです。


書くだけではなりませんよ。


なんと、初耳です。


なんで貴方みたいな阿呆に心惹かれたのでしょう。


なにか言いましたか?


いえ、何も。さて、もう1つすることがあるでしょう。


なぜ、分かったのです。


貴方は分かりやすいのです。ほら、伝えたい事を伝えてください。


なぜ、先に言うのです。


先を読まれる方が悪いのです。


貴方は意地悪ですね。


そんなことより。さぁ、早くその言葉をくださいな。


……分かりました。では、いいましょう。


結婚してください。


なぜ先に言うのです。


私も言いたいことがあると言ったでしょう。


だからといって今言わなくてもいいでしょうに。


今言うべきだと思いました。


僕は今泣きそうです。


それは嬉し泣きですよね。


そうだといいです。


でも、これで私たちの愛が真に一致しました。これは喜ばしいことです。


僕は一世一代の場で恥を掻いた気分です。


そうと分かったら家に戻ってその紙に記入をしましょう。


この場で書かないのですか?


だって、貴方、筆記用具を持ってくるのを忘れたでしょう。


なぜ分かったのです。


印判も必要なのですよ。


なんと、初耳です。


阿呆のことは良く知っていますので。


今のは聞こえました。


あら、油断しました。


そんな貴方にはこうしてやります。


なんですか?この手は。


阿呆の僕は手を繫ぐ事によってこれからを共に生きていくことを意思表示します。


ほぅ。


余程の事がない限り私はこの手を離しません。


そこは絶対と言うべきでしたね。


なんと、空回り。


貴方は格好がつきませんね。


今度こそ恥を掻きました。


私は貴方のそういうところが好きなんでしょうね。


何か言いましたか?


はい。でも教えません。


意地が悪い人です。


ふふっ。ならば聞けるまでこの手を離さないで下さいね。


もちろんです。


墓場までもって行きますけどね。


そんな、酷い。僕は今聞いても離すつもりはないのに。


ほぅ。


どうしました?


いいえ、何も。さて、そろそろいきましょうか。


そうですね。


少しは頼れるようになってくださいね、旦那様。


その言葉で僕は有頂天です。


もう、貴方は馬鹿なのですか?


いいえ、僕は阿呆です。貴方が愛する阿呆です。        

           




                       終わり

初めて投稿しました。


会話のみで作成してみました。

至らぬところは多々ありますが、いかがだったでしょうか。

ここを見ているという事は読んでもらえたと思い込んでお礼をします。


ありがとうございます。

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