今時也
11本目
「最悪。ちょっと聞いてくれよ、彼女と喧嘩したんだけど。
いや、お前彼女おったんか初耳やけど。
そら誰にも言ってなかったしな。
マジか。可愛いん?
そりゃまあ。
ニヤニヤすんなうっとおしい。え、どんなどんな?写真見せて。
ないない。
嘘やん、1枚も?
1枚も。
なんや付き合いたてか?ツーショ撮ろうとかも言えんやつか。
ちゃうわ、幼なじみや。
…それでなんで1枚もないん?
そりゃまぁ、苦手っちゅうか気恥しいっちゅうか。
幼少期から一貫してるのはなかなか聞かんけどな。それでどんなタイプよ。
タイプ?
ほら、お嬢様系とかギャル系とか。
あー、そーゆーやつね。えーと、お嬢様系でギャルで一人っ子で。
なるほど、甘やかされてわがままに育った感じかぁ。
天然でワンコ系で甘えん坊で。
うわ、めっちゃええやん、羨ましいわ。
大家族で貧乏で苦労してて。
待て待て待て。一人っ子で大家族ってどういうことやねん。
?
なんでこっちがおかしなこと言ったみたいな顔されなあかんねん。
ケモ耳でイマジナリーで柔道黒帯で。
待って、ちょっと待って!
あ、ごめん柔道茶帯だった。
そこはどうでもええねん、なんやイマジナリーて。
架空の。非実在の。
意味聞いとんのとちゃうねん。そもそもおらんのやないけ彼女なんか。
彼女なんか言うな、傷付くやろ。
おらんもんがどうやって傷付くねん。
おらんことない、彼女はオレの心の中にちゃんとおる。
心の中にしかおらんわボケぇ。そら写真の1枚もあるわけないわ納得や。
ありがとう。
どういたしまして。ちゃうわ!でどうやったらイマジナリー彼女と喧嘩出来るねん。全部お前次第やんか。
いやほら、イマジナリー性の違いというか。
バンドか!
バンドはムリやな、彼女音痴やねん。
もう属性盛らんでええねん。さっきの時点で矛盾しまくってたくせに。
矛盾?
せやろ、一人っ子で大家族とか、お嬢様で貧乏やとか。
…なんで彼女一人って思ったん?
なんで彼女沢山が普通の体で聞くん?」
「ねぇねぇ、ちょっと」
「あれ、同サーの日吉さん、どうしたの?」
「どうしたっていうか…さっきから一人で喋ってるから何事かと」
「あ、ゴメンゴメン。イマジナリー親友の相談聞いてて」
「ヤバ。怖」
「怖いってヒドいなぁ。日吉さんだって同類じゃん」
「一緒にしないでよ、同類とかありえないし!」
「だってボクもキミのイマジナリーだし」
他ネタもあるんでヨロ。




