あなたがまいた種です、責任をとってくださいまし〜2
こんにちは、四宮スノウです!
阿呆おじいさん討伐劇第二話です!
一話にまとめきれなくてすみません…!
それでは、小説の世界をお楽しみください!
《お呼びですか、ルアナ様、そしてギル様》
頭に流れ込んできたやや高めの機械音声。
それは、二人の耳についたイヤフォンから聞こえていた。
「うん。あそこにいるロボット兵器、見える?」
ルアナが問うと、1秒もかからずに返事が返ってきた。
《MP5やアサルトライフルを乱射しているあのロボットですか?》
「うん、そう。あのロボットの制御プログラムをハッキングして、10秒でもいいから動きを止めてほしいの。できるかな?」
《お安い御用です。お任せください》
頼もしい発言に頬を少しだけ緩める二人。
「ハッキング、どれくらいかかるかわかるか?」
ギルが少し心配そうに真白に聞く。
そう。
ハッキングに2分以上かかると柱が耐えられなくなり危険なのだ。
だが。
そんな心配は無用だった。
《遅くとも1分半で終わります》
「じゃあ、頼む」
ほっとしたようにギルは真白に指示を出した。
《承知いたしました》
音声がそう言うと、ぷつりと通信が切れた。
ハッキングを開始したのだろう。
その間も、銃声は鳴り止むことなく続いていた。
ルアナたちが本当に大丈夫か不安になってきたときだ。
《ハッキング、完了しました》
頼みの綱である真白の声が聞こえたのは。
「ありがとう、真白」
「すまん、助かった」
二人がお礼を言うと
《お役に立ててよかったです。それでは頑張ってください》
と返ってきた。
と、そのときだ。
『早く出てこい、貴様らああああぁぁぁぁあああ!!!儂は苛々してるんだ!!!』
ーーという叫び声が聞こえてきた。
「ーーよし、やろう」
「ああ、やってやろーぜ」
二人はロボットの前に飛び出す。
『ようやく出てきおったなあああああぁぁぁああ!!!儂を待たせおって!!!!』
叫ぶ阿呆おじいさんは、銃弾の発射ボタンを押そうとする。
だが。
「真白、お願い!」
ルアナの方が一瞬早くその言葉を口にしていた。
《了解》
その言葉と同時に、阿呆おじいさんは発射ボタンを押した。
ーーカチッ
ーーカチッ、カチッ、カチッ
『なぜだ!?なぜ、発射されない!!??』
狼狽える阿呆おじいさんにルアナは満面の笑みを向けながら言った。
「阿呆なおじいさん、制御プログラムのセキュリティーはしっかりした方がいいよ?そうしないと簡単にハッキングされちゃうんだからぁ」
青ざめた阿呆おじいさんは、慌ててロボットから飛び降りるとツッタカターと走り出し…いや、逃げ出した。
しかし。
「よーやくロボット兵器から出てきたな、くそじじい!!」
阿呆おじいさんの行手を遮ったのは、ギルだった。
「な、なんじゃと!!!!!???」
目を丸くする阿呆おじいさんに向かって、彼は刃を振り下ろすのであったーー
今回、『真白』という謎の人物が登場しました!
『真白』については次話で明かされます!
お楽しみに!
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それではまた!