あなたがまいた種です、責任をとってくださいまし〜1
こんにちは、四宮スノウです!
ブチギレなマフィアのボス、阿呆おじいさん。
チーム『シャドウ』は阿呆おじいさんをどう倒すのでしょうか!
それでは、小説の世界をお楽しみください!
『よくも、よくもよくも儂の、儂の研究成果の結晶を台無しにしてくれたなあああぁぁぁぁぁああああ!!!!!??』
耳がつんざけるかというくらいの大声が聞こえて、思わず耳をおさえた。
うるさすぎる。
鼓膜、破れたかもしれない。
心の中で声を上げるルアナ。
ギルも顔を歪めて、耳を塞いでいる。
『貴様らおおおぉぉぉ、貴様らを後悔させてやるからなあああああああぁぁぁ!!!』
そう声が言った次の瞬間。
ウイイィィィィン…
機械の作動音が聞こえてきて、二人は眉を顰める。
ドシン!
ドシン!
機械の作動音と共に大きな足音が聞こえてきた。
ドシンと地面を何かが踏むとそれに伴って地響きのように地面が揺れた。
そこに現れたのはーー。
「嘘でしょ…」
「うっそだろ…!?」
ーー巨大なロボット兵器だった。
硬そうな鎧を身につけたロボットで、MP5やアサルトライフルを装備している。
そして防弾ガラスらしきガラスの向こうにはーー
『儂に戦いを挑んだこと、後悔するがいい!!!』
ーー突入したときも、さっきも聞こえたあの声、つまり阿呆おじいさんが怒りで真っ赤になって操縦席に座っていた。
ーーキュイイイイイインーー
「やばっ!」
サブマシンガンやアサルトライフルが同時発射されルアナ、ギルを蜂の巣にしようとしていた。
横に回転しながら銃弾を避け、奥の柱の影に隠れた二人。
だが、鋼鉄の柱にも銃弾が突き刺さるーー!
「どうする!?柱が耐えられるのは5分までだ!」
緊迫した様子のギルに問われ、ルアナはこう答えた。
「私に案がある!」
「ほんとか、ルアナ?」
「うん。そのためにはまず、ギルがあの兵器についてわかることを教えてくれる?」
ルアナの真剣さが伝わったのだろう。ギルは神妙な面持ちで頷いた。
「あの兵器のプログラムのセキュリティーを教えてくれる?」
質問が一つだけだったのが意外だったのだろう。
「それだけか?」
「うん」
「わかった。セキュリティーだが、見たところかなり低いようだ。かなり攻撃力を重視しているからか、ハッキングを防ぐ装置もついてない。制御装置のセキュリティーも同様にかなり低いだろう」
「やっぱり…」
そうつぶやくルアナの瞳には、希望がきらきらと輝いていた。
「どういうことだよ?全然意味わかんないんだが?」
怪訝そうにしているギルに、ルアナは不敵な微笑みを浮かべてこう言った。
「忘れちゃ困るよ。私たちの強力な、協力者をね!」
「それって、まさか!?」
目を丸くするギルに、ルアナは頷きながら笑みを浮かべる。
「そうだよ。さあ、返事して、真白!」
耳につけた通信機のようなもののボタンを押しながらそう言ったルアナ。
少しの静寂が流れたのち。
《お呼びですか、ルアナ様、そしてギル様》
やや高めの機械音声がルアナとギルの頭に流れたーー。
いやー、一話に書ききれませんでした。
すみません。
次回をお楽しみに!
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それではまた!