チーム『シャドウ』、活動開始です〜
こんにちは、四宮スノウです!
さてさて、ついにチーム『シャドウ』活動開始です!!
またまた大波乱の予感…!?
それでは、小説の世界をお楽しみください!
「ふう…。武器よし、準備よし。そろそろ行こうっと」
ぽつりとつぶやくルアナは、漆黒の暗殺組織の隊服を身につけていた。
手にはダガーナイフと拳銃のグロック17Gen4が握られていた。
彼女に背負われている真っ黒なリュックには予備のダガーナイフが4本に、拳銃の弾倉などが入っている。
「いってきます」
返事が帰ってくるはずもない言葉を残して、彼女は自分の家を出るのだったーー。
タタタタタタタタタタタタタタタ…。
彼女は屋根の上をかけていた。
そして受け身を取りながら路地裏に降り立ったルアナ。
「遅かったな」
声が聞こえた方を見るとそこにはギルがいた。
ルアナと同じく漆黒の暗殺組織から支給される隊服を身につけている彼は、冷ややかな目で室外機の上からルアナを見下ろしていた。
「遅れたくて遅れたわけじゃないし」
と頬を膨らませるルアナ。
「げっ歯類ほど可愛くはないな」
ギルはにべもない。
失礼すぎる発言である。
「遅れたのは謝る。…けど『可愛くない』はないでしょ!?」
思い切り抗議するルアナをギルは冷たくあしらいそっけなく言う。
「事実だろ」
天から舞い降りた天使を自負するルアナにとっては大いなる不服であった。
「さっさといくぞ」
「はあい」
二人と二つの影ぼうしが、合わせて四つ、月明かりに照らされながら屋根を翔けていきました。
〜数分後〜
二人はとある建物の前に来ていました。
「ここかあ。なんか無駄に大きい建物だね?」
「だな。ここのボスは見栄っ張りなのか?」
二人は巨大すぎる建物を前に顔を顰める。
「だが油断は禁物だ。いつ危ない輩が襲ってくるかわからんぞ」
と言うギルの言葉に、危うく声を大にしてツッコミを入れるところだった。
おい。
自分を棚に上げるな。
…と思ったので。
「あんたも危ない輩でしょうが」
とぼやく。
「俺は危なくない」
プロ・ゲーマー並みの反射速度で突っ込まれた。
手榴弾やライフル銃、時限爆弾を持っている奴のどこが危ない輩じゃないのか。
そこのところ、本人に確認してみたいところである。
殺されるかもだから確認できないけど。
「早く始末するぞ」
「うん、そーだね」
〜数十分後〜
「曲者じゃぁーー!出会え、出会えーーっ!!」
時代劇か。
突っ込むルアナ。
「それにしても、こんなに手下がいるとはなぁ。…手こずりそう」
ルアナは拳銃とダガーナイフで相手を打ちのめしながらぼやく。
ギルは短機関銃を乱射して相手を打ちのめしているも一向に手下どもが減る気配がない。
『わは、わはは、わははは、わはははは…!』
突然、近くのスピーカーから人の声が聞こえた。
誰だよ。
『殺しても殺しても減らんだろう。これが我が究極兵器、クローン製造装置の力だぁ!!!貴様らは恐れてひれ伏し儂の支配下に入るだろう!!!!!』
馬鹿か?
誰がお前のような奴の支配下に入るか。
ていうか…。
「クローン製造装置をぶっ壊せば、いいんじゃない?」
クローン製造装置ぶっ壊せばクローン造れなくなるし。
『こ、コラアアアアアアア!!!壊しちゃいかん!!壊したら…!!クローンが全て消滅するであろう!!!そしたら儂に勝ち目がなくなる!!!』
いやいやいや…。
馬鹿にも程がある。
「いいことを聞いたな。ありがとよ、阿呆じいさん」
と口を吊り上げて不敵に笑うギル。
『だ、誰が!!!阿呆じいさんだと!!!!!!????くっ…!!早く装置の周りを固めなければ…!!!!』
阿呆なおじいさん、大憤慨。
ただの馬鹿じゃん。
「装置の場所は俺はわかるから先導する。後ろは頼んだ」
ふっと笑ってこちらを見るギルに、満面の笑みで返す。
「任せて!」
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それではまた!