チーム『シャドウ』は作戦会議をするようです〜
こんにちは、四宮スノウです!
今回は御園ルアナ目線です!
それでは、小説の世界をお楽しみください!
「じゃあ、みなさん気をつけて帰るようにしてくださいね」
「「さようならー!」」
ふう…。ようやく学校終わったなあ…。
他の人が友達と帰る中、私は一人でみんなと反対方向、つまり生徒会室に向かって歩いていた。
なんで生徒会室に向かっているか?
答えは簡単。
今日は任務もあるし、作戦会議もしなくちゃならないからだ。
ーーコンコン
生徒会室の無駄に装飾されている扉をノックした。
「ーー入れ」
扉の向こうから声が聞こえてきたので扉を押し開く。
そこにはーー
「遅かったな」
ーーこの学校の生徒会長、神薙ギルがいた。
澄ました顔で革のソファに腰掛け、紅茶を飲みながら本を読んでいる彼は、冷ややかな目でこちらを見据えていた。
「ほんと、どっちが本性なんだか…」
私は思わずこぼす。
なぜなら。
彼はルアナ以外の人の前では、にこにこしている爽やかイケメンだからだ。
でも。
ルアナだけしか目の前に人がいなくなると、態度は一変。
無愛想、毒舌、冷血漢、鉄仮面、冷酷無慈悲の男になるのだ。
「こっちが本性だと何度言ったらわかる?お前の脳みそはたこ焼きサイズか?」
………………。
……………………はああ!?
「は、はあ!?ふざけてんの!?脳みそたこ焼きサイズはステゴサウルスで、私じゃない!!つ、つーか脳みそたこ焼きサイズはそっちでしょーが!?」
そもそも、聞きたくて聞いてるんじゃない!!
爽やかなときと冷たいときの落差が凄すぎてわかんなくなるだけだし!!
全部の原因、あんたにあるんだからね!?
「あぁん?お前、うざいぞ。うるさいぞ。黙れ。口を閉じろ。いいな?」
あ、ギル、キレた。
「はあああああああああああ!?」
と小学生レベル、いや幼稚園児レベルで言い争う二人であったーー。
~数分後~
「よし、作戦会議するぞ」
とギルが言いながら、どこで手に入れたのかわからない怪しげなマフィア組織の見取り図を広げた。
「一体、どこで手に入れたのよ?」
思わず聞くと、
「組織が送ってきたんだよ。いろんな殺し屋を撃退してる危険なマフィア組織らしいからな」
つまり、上層部が重い腰を上げたってことね。
「まあ、それだけ強敵なら組織もそれぐらいはするか」
とりあえず納得したルアナは、見取り図に目を落とす。
そして。
「ここから突入するのはどう?」
「いや、ここにカメラがある。やめた方がいい」
「うーん…」
「ここはどうだ?」
「そこ、多分だけど見張りがいるよ。カメラの死角になってるから」
といったディスカッションを繰り返しーー。
〜数十分後〜
「ーーよし、これにしよっか」
「そうだな」
ーーようやく作戦がまとまった。
「決行は今晩0時。あの場所で会おう」
淡々と必用事項を話すギルに、
「うん、じゃあ、帰るね」
と背を向ける。
その目は、獲物を見つけた獣のように爛々と輝いていたーー。
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それではまた!