チーム『シャドウ』、他の殺し屋とご対面〜
『ノワール』の本部にやって来たルアナ。
果たして、どうなるのか?
それではお楽しみあれ。
「遅い。もうちょっと早く来い、カメ」
殺し屋組織、『ノワール』についた瞬間、辛辣な言葉がお出迎え。
「はあ?あんたがチーターなだけでしょーが?!」
言葉の棘が胸に刺さり、呻きながら毒舌、冷血漢、鉄仮面の男こと神薙ギルに猛抗議するのは、同じく無意識毒舌の御園ルアナ。
二人は、プロの殺し屋とプロのボディーガードという超超いびつなコンビで殺しの仕事をやっている。
だから馬が合わないのも当然のこと。
会うたびに毎度毎度懲りずに言い争うのだ。
…それも、幼稚園児のレベルで。
「お前、俺に殺されたいのかな?ん?」
顔が笑っているのに目が笑っていない最恐の笑みを浮かべながら、狂人が言うような台詞を平然と言ってのけるギル。
「わたしが自殺願望者にみえるのかぁ。一旦、眼科行って来たほうがいいんじゃない?」
その三割増しの笑みを浮かべて毒を吐くルアナ。
口の悪さは五十歩百歩である。
「ああん!?…よし。殺す!!」
「はあ!?出来るならやってみなさいよ!!」
本気の殺し合いを始めようとする二人。
「おおおおぉぉらあああああぁぁ!!!」
「えーーーーーーーーーいっ!!!!!」
二人がナイフを振り翳して斬りかかろうとした瞬間ーー
「やめるのだっ!!」
ーー気合いの入った大声が二人の鼓膜を叩いた。
声を張り上げたのは、ピンク色の髪に、水色の瞳という、珍しい容姿の女の子だった。
ダテっぽい銀縁眼鏡の奥から、鋭い目でこちらを威圧してくる。
服は、いつもルアナたちが身につける真っ黒な隊服ではなく正反対の純白の服だった。
服といっても、隊服ではない。
彼女が着用しているのは、どこかの科学者が着るような白衣だった。
ししてその白衣の下から覗くのは、これもまた目が痛くなるような真っ白いワイシャツだった。
ワイシャツには藤色と薄桃色のチェック柄のネクタイを締めている。
そしてなによりも異様なのが、彼女はどうみても小学2、3年生だということ。
また、頭から赤いツノが生えているということである。
恐らく、竜神族ではないかとルアナは推測する。
そう考えれば、見た目とツノ、両方が解決するからだ。
竜神族はツノが生えており、見た目と実年齢が違うという特徴があるからだ。
そんなことを悶々と考えていたのが彼女の気に障ったのだろう。
ーーどがっ!
思いっきりみぞおちに頭突きをいれてきた。
くそう、痛い。
ツノがあるから余計痛い。
「ーーぶっ、くくく…」
笑い声が聞こえてそちらを見ると、ルアナを見ながら爆笑しているギルがいた。
おい。
笑ってんじゃねーよ。
じろっと睨むと、ギルはわざとらしく口笛を吹きながらそっぽを向いた。
「どこを、向いているのだ、貴様!ふざけるのも大概にするのだ!!」
だがそれが彼女の逆鱗に触れたらしい。
ブチギレた彼女は、拳を構え、不意打ちでみぞおちに叩き込んだ。
拳をもろに喰らったギルは一回転しながら軽く人間3人分吹っ飛ぶのだったーー。
謎の女の子、キレやすいのかな?
すぐに手や足が出てる。
まあ、次話もお楽しみに。




