表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/29

第九話 がばがば

「エボって言います!よろしくお願いします!」

 少々みすぼらしい格好の少年が元気良く挨拶する。

「サイトウ君、彼なんて言ってるの?」

「自己紹介かと。名前はエボと言っています。」

 顎髭を弄りながらケンジがサイトウの話を聞いている。

「まぁフォンも居ないしちゃっちゃっと話聞いちゃおっか。」

「はい!ケンジさん!」

 エボから得た情報は主に三つだ。

 代表のリノリー−ヤイザーが行方不明なこと。

 幹部達が挙動不審なこと。

 母親が失踪したこと。


 ケンジは疲れていた。連日の調査をまとめたり、アトラン大聖堂の状況把握などで、精神的に疲労しているのだ。

 

 リノリーが居ないのは知っていたが…ブルートゥスが絡んでるとして、今更あんなのに拘る理由はなんだ?

 すぐ調査するとして、まだ警備がある可能性が…意外となんとかなるかもしれんな。もう何年も待ってんだ。そろそろブルートゥスを一発位殴ってやりたいし、しっかり隠れながらなら…まぁ、今回はレオセンさんはさすがに付いてこれないだろうが、最近のサイトウ君も多少は戦える。ササッと書類とか探して…なんか行ける気がするな。よし!


 ケンジは頭の中での会議の結果、最悪を導き出してしまった。

 

「サイトウ君、アトラン大聖堂に潜入してみよう。」

 サイトウの顔が青くなる。

「まっ、まじで言ってます?危険だから作戦を練ってからってレオセンさんにも…」

「安心しろ。秘策がある。これはチャンスだ、多分。」

「多分って…」

 勢いだけでアトラン大聖堂の調査をすることが決まってしまった。

「大雑把に計画をまとめた。サイトウ君、しっかり目を通しておいてくれ。」

「はい…。大丈夫ですかね?」

「その特殊な強化スーツ(パラセクト)なら大丈夫さ。俺との訓練忘れるなよ。」

 額をコツンと小突かれる。当然眉間のシワは消えない。


 次の日


 強化スーツの動作を確認したり、非常食の確認をしたりとしっかりと準備を済ませた。

 ケンジさんも準備完了だ。

 いざアトラン大聖堂へ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ