少年との誓い
第七話になります!
よろしくお願いいたします!
職場の優しくて佳人な社長からも「いっちゃん面白いよ!」と言って頂けました!
(嬉しかった事なので申し上げさせてくださいm(_ _"m))
休日の午後、何か食べたくなり、近くのスーパーに向かった。
店内はそこそこ人がいた。小さい子供が楽しそうに走っていた。
(飲み物はコーラ買うか。お菓子は何にしようかなぁ)
チョコ菓子も良いが、クッキーも良い。
何にしようか、決めかねる。
「ママ、今日夕飯の後にスイーツ食べていい?」
「いいわよ。今日はすき焼きだからね。食べる日として容認します」
「ありがと!」
声の主は一瞬で理解出来た。
声の方向に視線を向けると、先輩とその御母堂がいた。
先輩が「ママ」と呼んでいたので、御母堂で相違ない。
先輩と同じく佳人だ。
先輩たちは僕に気付かず、そのまま行った。
お菓子はポッキーとクランキーにした。
「危ない!」
俄然、大声が店内に響いた。
視線を向けた先には、小さな男の子の姿と品物が入った段ボールがその子の頭上に
落ちようとしていた。
体はもうすでに動いていた。
段ボールは大きな音を立てて地面に落ちた。
足に激痛が走る。段ボールが足に直撃した。
「大丈夫ですか!?」
店員さんが駆け寄ってくれる。
子供は無事だ。間一髪抱えてその場から離す事に成功した。
「あ、あ、あ」
体を震わせている。相当怖かったのだろう。
倒れた体を起こして、視線を同じ位置に合わせた。
「大丈夫?」
「うん。あ、あの、ごめんなさい」
つぶらな瞳から涙を流した。
「ううん。大丈夫だよ、泣かないで」
「ごめんなさい!本当にごめんなさい!」
大声で泣きじゃくる。周りからたくさんの視線が注がれる。
「僕が!僕が走り回ってふざけるから!それで荷物が落ちたんだ!
ごめんなさい!」
確かにこの子は、初めて視界に入った時、尻餅をついていた。
その時に台車にぶつかったのだろう。
「泣かないで。僕は平気だから」
言い聞かせても泣き止まない。
僕も近くにいる人達もどう声をかけたらいいのかわからない。
(んっ?)
ポケットの中から、おもちゃが見えた。
休日の朝に放送している特撮ヒーローのソフビだ。
「ねぇ、名前は?」
「ゆうた、たにぐちゆうた」
手で涙をふきながら答えてくれた。
「ゆうたくんか。いい名前だね。ゆうたくんはヒーローが好きなの?
ポケットにおもちゃがあるけど」
「うん、すき」
「ヒーローは困った人がいたらどうしている?」
「たすける」
「だよね?ヒーローは困った人を助けて怒っている?」
「おこってない。だいじょうぶ?とこえをかけてる」
「だよね?今僕もそうした。僕は全く怒ってないからね。
だから泣かないで」
納得がいかないみたいで、泣いたまま返事をしない。
「じゃあ、一つ僕からお願いがあるから、それを聞いてくれないかな?
そうしたら、仲直りしよ」
「…うん」
周りからの視線がさっきより増えている。
緊張感に抑えるために、僕は軽く息を吸って吐いた。
「ゆうたくん。もし、これから困った人や助けを求めている人がいれば
ヒーローの様に助けてあげてほしい。ヒーローの様に優しい心を
持ってほしい。そうすれば、ゆうたくんは憧れのヒーローになれる。
これが僕のお願いだけど、どうかな?」
ゆうたくんは最後まで僕の話を聞いてくれた。
涙は止まっていた。
「うん、なる!僕もヒーローの様になる!」
笑顔でそう答えた。自信に満ちた良い声だった。
「よし!ありがとう!これで仲直りね」
「うん!ありがとうおにいちゃん!」
「どういたしまして。一人でお店に来たのかな?」
「うん!今日ママの誕生日だから美味しいもの買いに来た!」
もうすでにヒーローの素質あるな。
思わず微笑んでしまった。
近くで見ていた店員さんに後を任せて、立ち上がった。
足が痛む。病院で一応見てもらおう。
周りから拍手が起きた。
「えっ?」
「かっこよかったぞ!兄ちゃん!」
「すばらしかったわ!」
「わたし、大きくなったらあのおにいちゃんとけっこんしたい」
「あの子は万人から好かれる性格の子だな」
身に余るお言葉を頂くが、あまりにも照れ臭いので
僕は逃げるように会計に向かった。
ありがとうございました!
引き続き宜しくお願い致します!




