朝からのドキドキ
二話目になります。
よろしくお願いいたします。
スマホのアラームで目を覚ます。
アラームを止めて、布団から身を出す。
寝起きの背伸びは気持ちいい。
タンスからジャージを取り出して、着替えると上着を羽織って
マフラーを巻いた。
身支度を済ませてルーティンの朝散歩に向かう。
外はまだ暗く、星も出ている。
朝の散歩は開放的な気分になり、頗る気持ちいい。
いつも通うコンビニが見えると、中に入った。
「おはようございます。お疲れ様です」
「おはようございます!今日も来てくれたんですね!
いつもありがとうございます!」
可愛らしく明るい声と笑顔で出迎えてくれたのは、夜勤の
辻田美子さんだ。
「今日もエナジードリンクですか?」
「そうです。朝のルーティンですからね」
「飲みすぎには気を付けてくださいよー」
二人で笑い合う。確かに飲み過ぎは危険なので、飲むものも適度に
しないといけない。
「優さん、今少しよろしいでしょうか?」
「はい、なんでしょうか?」
「手を出していただけますか?」
「わかりました」
会計を済ませた後、手を出すように言われたので、右手を出したら、
矢庭に右手を両手で包まれた。
俄然起きた出来事に驚く。
「優さんの手は、本当にとても暖かいですね。お会計で御釣りを
渡すとき、優さんの手に触れる度、そう思いました」
「そ、そうですか。美子さんの手も暖かいです」
しっとりとして瑞々しい手肌の感触にドキドキしてしまう。
しかもましてや相手は見目麗しい御仁だ。
こういったシチュエーションは男して嬉しいという感情に嘘を吐けない。
「ありがとうございます。すみません、いきなり手を触るなんて
気持ち悪い事してしまい」
「大丈夫です。びっくりしましたが」
包み込んでいた両手を名残惜しそうに放したのは気のせいだろうか。
「優さん顔真っ赤ですよ?」
くすくすと笑いながら指摘される。
当然だろう。こういった事をされて外面に表さない程僕は感情を殺せない。
「差し支えなければ、また今度も手を触らせてください」
屈託のない笑顔で判然と彼女は宣った
「ありがとうございました」
僕はその場を逃げるように去った。
「また来てくださいね。ありがとうございました」
終始笑顔だが、最後の方は蠱惑的に感じた。
(以前より、距離感が近づいている感じが否めないな)
美子さんとは確かに喋る仲ではあるが、知り合い以上友達未満だと
僕は認識している。
有り体に言って、今日みたいに手を握られる程の仲とは僕は思わない。
しかし、彼女の方からそうしてきたという事は彼女の中では僕と認識が
同異しているという事だろう。
確かに嬉しいのは諾うけども。
(駄目だ。思い出すとまたどきどきしてきた)
気持ちを落ち着かせるためにエナジードリンクを喉に流し込む。
目標の歩数を達成した事を確認すると、僕は家に戻った。
ありがとうございました!
これからも鋭意頑張って執筆します!
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