近くなる距離感
ご無沙汰しております。
久方ぶりに更新致しました。
よろしくお願いいたします。
「いたっ」
朝、顔を剃っていると、カミソリで頬を切ってしまった。
(これは、先日の件が尾を引いているなぁ)
あのドキドキ極まるシチュエーションが頭から離れない。
絆創膏を貼って、朝の散歩に出かけた。
「いらっしゃいませー!ってあれ!?優さん、ほっぺたどうしたんですか!?」
「おはようございます。カミソリで切ってしまいました」
卒爾、頬に手が触れる。
「大丈夫ですか?」
「は、はい。大丈夫です」
この頃、肌が触れる機会が増えた。
嬉しい気持ちがあるのもファクトだが、屡次だと流石に
生活に差し支えができかねない。
「優さんって前から思っていましたけど、日頃からケアをしているから、お肌綺麗なんですね。
そんなに艶のある肌なの羨ましい」
「ありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです」
「うぃー」
純白な歯を見せて美子さんは破顔した。
本当に素直で明るくて優しい方なんだなぁと感じる。
「優さんって、私との距離感どうですか?」
突として、尋ねられた。
けど、その質問の返答には困らない。
「良い塩梅の距離感だと思います」
「もっと近づいても差し支えないですか?」
流石にその質問には戸惑う。
どうしてこう再三同じ事が起きるのか。
「それは何とも言えないというか、その」
視線を剃らした。
次の瞬間、頬にしっとりとした感触がした途端、顔を正面に向けられた。
「私は、優さんともっとお近づきになりたいです。前より距離感が近くなった事に私は嬉しさを
隠せないです。だから、是非もっと距離感が近くなりたいという私の言い分です」
二人しか店内、視線を外したくても外せない。
彼女の眼差しは真剣だ。
そんな眼差しで見据えられると、否定しかねる。
「いきなり、ぎゅっと近づく事は難しいですが、徐々に僕なりにやらせていただきます」
僕なりの返答だ。
「ありがとうございます。優さんは相手を否定しないので、すごいなと思いました」
「ごめんなさい、これ以上は恥ずかしいので、お暇いたします」
僕は店内を須臾で出た。
あれ以上いたら頭がどうにかなりそうだ。
最近、ドキドキさせられる事ばかりだ。
ありがとうございました!
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