父と息子の会話
第十話になります!
ここまでかけたのは、家族、会社の皆さん、
大切な知音達のおかげです!
ありがとうございます!
「優は恋愛とか考えていないのかい?」
夕飯を食べていると、お父さんが尋ねた。
「考えてないなぁ」
「そっか。確かに一人の時間もある方が嬉しいだろうからねぇ」
「けど優、恋人と一緒い行くお出かけもとてもいいものだよ」
「そうだよ、今でも蜜月だった時に心優さんと色んな所に
旅行に行った事はとても良い思い出さ。勿論、優が生まれてから家族三人で
行った旅行も大事な思い出だよ」
心が温まる。
お父さんとお母さんは本当に仲が良い。それに二人共年配とはとても
思えない程若々しい風貌だ。
息子の僕はそんな事ないが。
「もし、優にとって大切な人が出来たら、僕達に知らせてね。
優が選んだ大切な人を僕達も見たいからね」
「そうだよ。孫の顔も見たいしね」
期待に応えられるようにしたいな。
無理のない塩梅でそれが実現できるようにしよう。
「ごちそうさまでした」
夕飯を食べ終えて、部屋に戻る。
(恋人か。あまり考えた事ないな)
今まで一人で過ごす時間が多かったため、恋人が出来た時間というものを
考えた事が無い。今のこの時間が好きだから。
(今度、一人旅してみようかなぁ)
「優、入っていいかな?」
部屋の扉がノックされた直後、お父さんの声がした。
「いいよ」
部屋の中にパジャマ姿のお父さんが入ってきた。
両腕でお酒とエナジードリンクとお菓子を抱えている。
「優、久しぶりに男同士で話をしようではないか」
「どうしたの?いきなり」
その場に腰を下ろして、お菓子の袋を開けた後、お酒のプルタブを開ける。
「優は学校で可愛いなと思う子とかいないの?」
「可愛いなと思う人はいるけど、付き合いたいとかはないかな」
「そうなんだね。優は恋愛に頓着していないって事なのかな?」
「頓着していないってわけじゃないけど、今の時間は好きだと思ってる」
「まぁ確かに一人の方が使える時間もあるし、自由の幅は広いからね」
お父さんはぐびぐびとお酒を飲む。
「お父さんはお母さんと仲いいけど、お母さんに対して嫌な気持ちに
なった事あるの?」
「付き合い立ての頃はたくさんあったよ」
「どういう所が嫌だったの?」
「心優さんはね、実は僕の会社に乗り込んできた事があるんだよ」
飲んでいたエナジードリンクを吹き出しそうになった。
「なにがあったの?」
「僕が仕事中々覚えられなくて、周りから馬鹿にされたり
冷たくされた時、それを知った心優さんが憤激して
会社に乗り込んできたんだよ。そのおかげで今があるんだけどね」
「どういう事?」
「心優さんが会社に来た時、社長が何事かと驚いて出てきてね、社長と
僕と心優さんの三人で話し合いをする事になったんだ。
心優さんは泣きながら僕の状況を説明してくれて、それを知った社長が
嫌がらせをしていた社員たちに処罰を与えて、同じことが起きないように
してくれたのさ」
往時の両親にそんな事があったとは知らなかった。
お父さんの表情から笑みが消えている。
「同じ事は起きなくったけど、起きた事は変わらないから、
会社に居続けるのが辛かったんだよ。そんな時に心優さんは僕に
言ってくれたんだ。
『貴方がどんな仕事に就こうが、無職になろうが、私は貴方を愛する。
貴方を応援する』ってね。心優さんがいてくれる安心感で僕は今の会社を
続けられているし、大切な僚友も出来た。
そして優が僕達の元へ生まれてくれた」
お父さんは再び微笑む。
「優が恋人を作らないというのも、大切な愛する我が子の選んだ道だと
尊重する。けどこれは言わせてほしい。大切な人と家族になれるのは
本当に幸せなんだよ」
「あの、お父さん」
「なんだい?」
僕はお父さんに近づいて、お父さんの胸に抱きついた。
「優?」
「お父さんの話聞いていたら、こうしたくなった?いい?」
「うん。いいよ」
お父さんは抱き返してくれた。
確かに、家族って良いな。
ありがとうございました!
今僕は職業訓練を受けています!
委託先の会社の皆さんと話せるようになりましたし、佳人で優しい非の打ち所がない社長からも
「いっちゃん」と呼んでいただけますし、毎日楽しいです!
これからも仕事と執筆を両立して頑張ります!




