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集団転移にあった商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!  作者: 七転び早起き
夏希の腕試し編 ートバルの街ー
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制約解除と部屋飲み

ブクマお願いします。

 屋台が無事終わって安堵する夏希。


 今日は宿屋でのんびりしている。


「スズラン、屋台で疲れたから今日はなにもせずにゴロゴロするから」


「やっと終ったか。追加のビールが買えなかったからチビチビ飲み晩酌は味気なかったのじゃ。もう大丈夫なんじゃろ?今から買うのじゃ」


 スズランは影から出て朝からビールを飲んでいた。(お前はオヤジか…)


「ん?そうだ。屋台イベント終ったからネットスキルが変わってるかも」


 夏希はネットスキルを確認する。


「おお~、変わってる!ほおほお、なるなる、ウムウム、うそ!マジ?」


「早よ言わんかい!」


「スズラン突っ込み遅いよ~」


 スズランは「ふんがぁ!」と言いながら壁をバンバン叩いている。


「聞いて驚け。MAXが500円から5000円に大幅アップしました!もうビックリだよ」


「おお!凄いのじゃ。こ、これだけあれば……吐くまで飲めるのじゃ!」


「いや、吐くなよ」


 突っ込み上手な夏希。


「更に聞いて正座しろ。使用限度金額が5,000円から50,000円に大幅アップしました!」


「うひょ~、ワレもビックリじゃ」


「天使狂ったか?両方共10倍だぞ」


「今から宴会じゃな!」


 夏希はネットスキルでツマミとビールを買いテーブルにズラリと自慢気に並べる。


「な、夏希…、こ、これ全部本物の…」


 スズランはアワアワしている。


「そうだ、発泡酒じゃないぞ。まぁ、あれも旨いが本物のビールには勝てない。これだけ並べると凄いだろ100本買っちゃいました」


「ワ、ワレは、幻を見ているのか……」


 スズランはアワアワ×2している。


「今日はこの絶景を眺めがら端から順番に飲んでいくぞ。スズランは反対の端からね」


「今までは最初がビールで途中から発泡酒の流れだったのじゃ。それが、それが今日からは…


 エンドレスビールオンリーでスーパーハイテンションなのじゃ!


 ふぅ、ちと興奮しすぎたのじゃ」


 意味判んないんですけど…


 2人は楽しくお喋りしながら両端からビールを飲んでいる。ツマミも高級ツマミを大盤振る舞いだ。

 まだチャージしたお金は、森の奥で大蛇を換金しているので潤沢だと遠慮無しに買っている。

 途中で夏希のオリジナル物語でスズランが大爆笑したり、夏希の孤児院の子供達大好きの話しでスズランが呆れたりと楽しい時間を過ごす。


「バン!」


 突然勢いよくドアが開く。


「夏希兄ちゃん、朝も昼もご飯食べに来ないで酒飲んでるのか?1人で」


 スズランはドアが開く前に影に戻っていた。


「なんだよその酒の数は…」


 アスザックはテーブルに置いてあるビールの数と床に散らばる空缶の数に呆れていた。


「ははは…飲み過ぎちゃった」


「はぁ、部屋が酒臭ぇ。まあそれはどうでもいいや。夏希兄ちゃん、ランブル兄ちゃんと姉ちゃんが帰ってきたぞ。今食堂に居るから早く来いよ!」


 アスザックはそう言って出ていく。


(そういや帰る予定日は過ぎてたな)


「夏希、行ってきていいぞ。ワレはこの絶景を見ながら幸せの世界に行って来るのじゃ」


 何処だよそれ。


 スズランはアスザックが出ると同時に影から出てビールを飲んでいる。


「飲んでもいいけど吐くなよ」


 夏希は生活魔法のクリーンを掛けて身なりを整える。酔いは状態異常無効を意識すれば覚める。

(状態異常無効でもお酒は酔えるんだよね。更に任意に覚ます事も出来るんだ。便利だよね)


 食堂に行くと懐かしい顔が見えた。


「お帰り、ランブル、サラさん」


 夏希の挨拶に家族と話していたランブルとサラが気付いて振り向いた。


「おお、夏希じゃないか。久しぶりだな。この宿屋にずっと泊まってくれてるんだってな」


「夏希さん、ただいま帰りました」


 2人は元気そうな顔をしている。


「ええ、この街に着いてからですね。奥さんが作るご飯も美味しいし宿も綺麗で住み心地がとてもいいです。女性が多いのが少しあれですけど」


「ははは、お義母さんが可愛いもの好きだからな。部屋も可愛いだろ?あと風呂もな」


 夏希は返答に困っている。


「仲間の葬儀もギルドでの後処理も問題無く終ったよ。これからは、お義父さんから宿屋を引き継いで頑張るから宜しくな」


「ふふふ、この宿屋に定住してもいいのよ。美人な奥さんでも見つけて」


 うん、2人は大丈夫だな。


「もう暫くはお世話になります。2人が落ち着いたら酒でも飲みましょう」


「ああ、楽しみにしている」


「私もよ。赤ちゃんいるから飲めないけどね」


 そうだ、赤ちゃんに何かあげようと思ってたんだ。忘れないようにしないとな。


「サラさん、赤ちゃんは男の子か女の子どっちか判ってるんですか?」


「ええ、お医者さんが診察の時に魔道具を使って見てくれるの。女の子だったわ」


「そうですか。元気な赤ちゃんが産まれるように体調には気を付けてくださいね」


 そう言ってその場を後にした。


 よし、戻って飲むか!


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