幕間 昴の大冒険(1)
真奈美の息子11才昴(彼女募集中)
彼は何処へ行くのだろう?
本文短いです~ごめんなさい!
バルバドス王国で借家暮らしの10人は、たくましく生きている。
安定した生活が出来て早1ヶ月。
それぞれが思い思いの生活を送っている。
鼎、真冬、雫、桜の4人は冒険者組として街の外の森で魔物の討伐をしている。レベルは平均15ほど。冒険者の中では初心者を抜け出し、中堅の仲間入りを始めるあたりだ。
ただ、天使から付与されたスキルはそのレベルを無視した威力で、魔法だけなら上位レベルになる程だ。
4人はパーティー「乙女騎士団」を名乗り、女の子4人組で可愛いと他冒険者からも人気が出ている。
(騎士なんかじゃないけどな!)
ここで不機嫌になっているのは真奈美の息子、昴11才(彼女募集中)である。
昴はまだ小学生だからとパーティーには入れてもらえなかった。また、ソロで活動しようにも年齢制限が13才からで、結局は冒険者にはなれなかった。
昴はその為毎日不機嫌だ。それはもう不機嫌だ。狭い庭に「かかし」を立て、真冬に貰った木剣でその不機嫌全てをぶつけていた。(因みに「かかし」の顔は昴が書いた鼎の顔である。(鼎に特に反対されたみたい))
今日も朝からバシバシと鼎人形を木剣で痛め付け、心の怒りを静める。
「ふぅ、今日はこのぐらいにしといてやる」
何故か上から目線の昴である。
昴は颯爽と庭を後にした。(鼎人形はボコボコである)
「今日は外に出て冒険だ!」
昴は真奈美からお小遣い銀貨1枚を貰い、木剣を持って家を出た。そう、昴の外というのは街の外ではなく家の外、つまり街の中の事だった。
そう!これから昴の大冒険が始まる!
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