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夏希の死闘(2)

オーガとの死闘を終えた夏希。

戦いは始まったばかりだ!

アンナちゃんが待っているぞ!

 辛くも初戦を勝利した夏希。

 再びレベルを上げる為、次なる敵を探す。


 オーガとの戦闘を終えた夏希はその後、3体のオーガ・集団で現れたマッドウルフ6頭・2体のトロールを倒した。


 自身のレベルは19まで上がっていた。今は戦闘後の休憩だ。


「はぁはぁ、レベルはあともう少しだ。だが、今飲んだ分でポーションは無くなった。マッドウルフの群れはヤバかった」


 強さで言えばトロールが突起して強敵だが、数の暴力には手を焼いた。トロールは動きが鈍いので、時間は掛かったしまったが何とか倒せた。


 時計を見ると9時である。森は暗闇から日の光を浴びた明るい世界に変わっている。


 そう、森に入ってもう15時間程経過している。(夜の9時ならよかったのに…)


 一晩中戦っており、キズはポーションで治っているが精神的な面は限界に近い…


「トロールとの戦闘の長さが不味かったな。足が遅いから逃げてもよかったんだ…」


 森の奥は縄張りの関係か魔物との遭遇率が低かった。そのせいでトロールとも戦うことにしたのだ。(経験値も高そうだったし…)


「ここから、村まで戻るのに3時間は掛かるな。昼過ぎ位までには何とかしたいな」


 休憩を終え装備品の確認をする。革鎧はもうボロボロになっている。剣を見ると歯こぼれが激しい…僅かだが歪みもある。


「この剣はもう駄目だな…予備は無いぞ。他の武器も持ってきてない。どうする?」


 しばらく悩んでいた夏希はふと思った。


「ん?…… な、なんで、私は剣で戦ってるんだ?特訓はしてるけど戦闘メインは水魔法だよな……」


 夏希はその場で四つん這いになって項垂れたのであった。(うゎ、リアルで「orz」やるなんて思ってなかった…)


 約10分ほど放心状態に陥ったが何とか立ち直った。(夏希は負けないもん!)


 それから魔物を探すこと20分。目の前には巨大な蛇が居る。胴体は直径2メートル程あり、長さは20メートルはあるのではなかろうか。もう森の中はめちゃくちゃになっている。多分にコイツがここら辺りの縄張りの頭だな。コイツが居たから魔物が少なかったんだろう。


 その大蛇が鎌首をもたげて私を見下ろしている。(まるでビルだな、こいつは)


 夏希は後ろに飛び下がった。そして右手を高々と上げた。


「死にさらせや!このデカブツが!」


 クリ○ンも真っ青のキエ○斬の雨嵐だ!!!


 大蛇は成すべくもなく輪切りされ、事切れたのであった。


「久々だったけど私もビックリな威力だな!」


 ステータスを確認するとレベルが22まで上がっていた。(凄い強敵だったのね…)


「よし!あとはネットのレベルが上がってることを祈るばかりだ。天使様、お願いします!間違っても使用限度金額アップじゃ無いですからね!MAXですよ!ま・っ・く・す!。」


「あっ、振りでも無いですからね!」


 ドキドキしながらネットを確認する。


「お、レベル上がってる。やったぞ!あとは何が変わってるかだな」


 頼むぞ~、天使。もし違ってたら毎日嫌がらせメールするからな!


「やった、MAX上がってる!しかも500円になってる!天使カルレスよ、お前やけくそになってないか?」


 これだったら確実に薬買えるぞ!


 夏希は疲れを忘れて村に向けて走り出した。


「待ってろよ。アンナちゃん!白馬の王子様の登場だ!」

テンションがおかしくなった夏希。

でもよかったな!

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― 新着の感想 ―
[一言] 死闘感なくて草生える
[一言] ビール飲みたいだったら、上がらなかったろうな(笑)
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