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LILY  作者: クロラ
5/19

1‐4

短いから今日は二話(>_<)


夏は太陽があがるのが早い。


そのせいでケイタは予定よりも早く起きてしまった。

「……6時か…起きるか」


体を起こそうとしたとき、ケイタは異変に気付いた。


………右腕があがらない?

それに今、むにゅって柔らかなマシュマロの感触が……


…………!?



彼の右腕に、お姫様がきるような真っ黒な(いわゆるゴスロリってやつ)をきた女がしがみついて寝ていた。



そう、リリィだ。



「……結局泊めちゃったよ」

Kは昨日の出来事を思い出した。







・・・・・・

昨日、東京から帰ってくると、家に見知らぬ女がいた。



それがリリィ。



彼女はここにとまりたいと喚きだし、仕方なく認めた。



それから、彼女についていろいろ尋ねたのだが、全然教えてくれなかった。


わかったことは、リリィと名乗るということと、18歳だということ、そして一般的常識がないこと。




言動のすべてがおかしかったが、それよりも服装がおかしかった。

何と言ってもこの田舎街でゴスロリである。浮くどころの話ではない。


なぜそんな格好をしているのかKが尋ねるとこう答えた。


「家出して最初に行ったとこの人達が、みんなきてたから」



一体どこから来たんだ?アキバか?しかも彼女はそれが世間の常識と思っているらしい。

一体彼女は何物なんだ?



……とにかく、そんな変わった女がKのうちに来たのだ。







・・・・・・

「……寝顔は普通の18歳なのになぁ」


Kはつぶやいた。

しかし彼は突然我に返り、しがみつく彼女を慌てて引きはがした。


「……いかん!

こいつにいいイメージなんかもっちゃいかん!」


Kは自分に言い聞かせる。



それから朝食をつくりだした。



少し迷ったが、最終的に目玉焼きを2つ作った。

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