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一話一話短くて申し訳ないですm(__)m
「だっ、誰だ!?」
ケイタは叫んだ。
するとベッドに寝ていた女が動きだした。
そして目をあけた。
髪は金色にそまっているのに、目は真っ黒だった。
「………あ、おはよう」
女は当たり前のように挨拶した。
女は若くて、まだ中学生くらいのようだった。
ケイタはモップをかまえた。
「な、何しに来た!?
金か?うちには何もないぞ!!」
ケイタは少し強気でいった。
しかし女は普通の顔をしている。
「いえ、ただ何日かここにすみたいんです。」
女はニコニコしながらいった。
ケイタはひとまずモップをおろした。
相手は攻撃する気がないようだ。
しかし、数日住ませてほしい、ってどういうことだ?
いずれにせよ、まともに相手をしてはいけない。
ケイタはそう思い、ケータイを取り出した。
それから110をおそうとした。
すると女はあわててベッドから降りてきて、ケイタの手をつかんだ。
「だめ!それは。
私家出中なの。」
女は必死になっていってきた。
「家出中?
なら余計かけなくちゃ」
ケイタは手を振り払い、もう一度110をおそうとした。
すると
「いたっ!」
女が突然ケイタの指を咬んだのだ。
「お願い!
それだけはホントにやめて!」
かなり必死に説得してきた。
さすがにケイタも少し気が引けたのか、ケータイをテーブルにおいた。
「………じゃあせめて、あなたのことを聞かせてよ。
名前は?」
ケイタが尋ねた。
女はなぜか少し悩んでいた。
それからいった。
「私の名前は……
………リリィ!
私の名前はリリィよ!!」